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なんて思ってたのもつかの間、
2人で歩いてたら小さな子供に


「おにいちゃんとおねえちゃん、おにあい〜〜ヒューヒュー」


なんて言われちゃって。




『そうだろ〜?お前もこういう素敵な相手見つけろよな〜!』






とか言っちゃって。幼馴染ですーなんて訂正するのが面倒なんだろうな。



まあ毎回だし慣れっこだからいいんだけどさ。





私たちは隣町の小さな高校に通っていた。
みーんなが仲よくて幼馴染もみんなの公認、大ちゃんはみんなの人気者でモテモテってことも知ってたけど誰ともお付き合いはしていなかった。




とゆーか私たちに秘密はない。
大ちゃんの隣はいつも私がいた。





春から大学生になって知らない人が沢山いる。
新しい出会いも沢山ある。






大ちゃんの隣が私じゃなくなる日もそう遠くはないのかな、なんて思うと少し悲しくなる。





『...、A!Aってば!何ぼーっとしてんだよ!』





「あ、ごめんごめん考え事してたの。あ、もうすぐパレード始まるね!」




どうしちゃったのよお前、誕生日で浮かれてんのかよ?と、またははって笑いながら始まったパレード。





「お前お昼のパレードが1番好きだって言ってたよな。お城の前で見るか。」







人が多すぎて手を引かれた。

手首じゃなくて手を繋いでる感じ。





こんなの初めてじゃない。





今までだって何回もあるし、雨と雷がひどい日は今でも一緒に寝てもらってる。




向き合って横になって私が寝るまで背中をとんとんってしてくれる





幼馴染だから別にどうも思わなかった。




大ちゃんは私のこと妹みたいだって昔言ってたし。





でも今日の大ちゃん髪の毛茶色いし、ふわふわパーマだしいつもよりかわいくてかっこよく見える。


ドキってきゅんってする瞬間があるのは気のせい?






...


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作者名:naa | 作成日時:2018年5月8日 0時

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