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彼の休日の過ごし方は決まっていて
今日もスマホに向かって指をピコピコと一生懸命動かしている
だら〜っと座っているソファから一向に動く気配がない
久しぶりに私と休みが被ったというのにまたこれだ
詳しくは知らないが高校生アイドルを育成する(?)ゲームをしているらしい
私は稜雅と一緒に過ごしたいのに
私の気持ちに鈍感な彼が気付くはずもないだろう
はあ 、今日もこれで一日が終わるんだな
二時間以上も放ったらかしにされてる私は彼が溺愛しているティアラと遊ぶかと立ち上がった
『 ティ〜おいで 』
私が名前を呼ぶとワンッとちいさな体で走り寄ってきてくれるティ
『 ティは稜雅くんと違って優しいなあ?』
私は稜雅に聞こえるようにわざと少し大きい声で言ったが彼はゲームに夢中で私の言った言葉に気付かない
『 ティ〜どうするよこのヲタク 』
ティアラに言っても意味ないのに自分に呆れる
その時
__ ピコンッ
私のスマホが音を鳴らし画面が光った
『 ん〜 、だれ〜 』
画面を確認するとスマホを鳴らした犯人は
稜雅のメンバーで私の友人でもあるこーちゃんだった
【 こーちゃん: 今暇してる? 】
稜雅くんはアイドルに夢中だし
これって暇だよね?と私は
【 うん 、暇だよ 】
とだけ送り返した
するとすぐにピコンッと音を鳴らす私のスマホ
【 こーちゃん: あれ 、稜雅はどしたん? 】
【 可愛いアイドルに夢中 】
【 こーちゃん:あー 、どんまい(笑) 】
【 要件は何ですか 、冷やかしですか 】
【 こーちゃん:まあ 、怒んなって 】
【 こーちゃん:今電話出来る? 】
別に電話してもいいよね?とチラッと稜雅を見てゲームに夢中なのを確認して
【 うん 、出来る 】
と送った
するとすぐにかかってくる電話
こーちゃんもどんだけ暇なんだよと思ったのは言わないでおく
こーちゃんに言うとうるさいから(
〈 もしもしい〜 〉
『 どうしたの〜 』
〈 お前がほったらかしにされてるとか言うから電話した 〉
『 っ余計なお世話だし! 』
〈 ごめん 、嘘やって 〉
電話越しでもうるさいあひゃひゃひゃひゃひゃと笑い声が聞こえる
〈 今夜飯でもと思って電話したんやけど 〉
『 おっ 、いいね〜 』
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琥珀(プロフ) - タクヤくん話の続きが見たいです! (2018年1月14日 1時) (レス) id: c5472de7db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pi . | 作成日時:2017年12月31日 20時