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「 あ 、今年ももう終わるやん 」
なんてソファに寝転びテレビを見ながら呟く晃一くん
彼には大晦日など関係なく普通の日と同じ感覚らしい
晃一くんとは付き合って初めて迎える年越しだし
私にだって理想の大晦日の過ごし方はあるもん
ふたりでいっしょにコタツに入りながらみかん食べて
大晦日ならではのガキ使の笑ってはいけないを
晃一くんと一緒に大笑いしながら見て0:00になったら
あけましておめでとうって言って仲良く年を越したい
でもそんな願い叶わないのは知ってる
晃一くんはイベント事に無頓着なんだもん
クリスマスだってハロウィンだって
そんなんどっかの国がやり始めたことやろ俺には関係ない
なんて言って やってくれなかった
何故か私が買ってきたケーキだけは食べたけど
晃一くんは興味が無いからしないじゃなくて
私だからしたくないんじゃないかって何度思ったことか
なんで私に告白してくれたの なんで私と付き合ったの
なんていつもマイナスに考えてしまう
「 お腹減った〜 」
ほら 、人の気も知らないで
そんなこと晃一くんに言えるはずない
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私がお風呂から出てリビングへ戻ると
「 あっひゃっひゃっひゃっひゃ 」
晃一くんは案の定ひとりでコタツに入りながら
ガキ使を見てる 私が隣に行けばいいんだろうけど
そんなこと私が出来るはずない
風にあたるついでにコンビニ言ってアイス買ってこよ
コートとお財布だけ持って私は家を出た
〈 いらっしゃいませ〜 〉
大晦日なのにお疲れ様ですと心の中で思いながら
アイスの置いてあるコーナーまで向かった
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琥珀(プロフ) - タクヤくん話の続きが見たいです! (2018年1月14日 1時) (レス) id: c5472de7db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pi . | 作成日時:2017年12月31日 20時