望の隣と希のとなり.１

#26　抱き止めて。 ページ27

神「俺希が、希のこと…」


あかん、立てへん。


そう思ったら意識が遠のいた。


でもそれを抱き止めてくれる人がおって。


神「あっぶなー。追いかけてきてよかったな。
希さ、朝からいつもとちょっとちゃうから心配やってん。
抱き締めたらむっちゃ熱いし…」


希「大丈夫やから…」


そう言って歩き出したけど


しんどくてフラフラになってまう。


神「全然大丈夫ちゃうやろ、乗って。


おんぶして連れたったるから。」


希「…ふぇ?」


神「ちょっとくらい人を頼りなさい。
　 はい乗った乗った!!」


希「ごめん、ありがと」


ええねんで、なんて笑ってる。


おんぶしてもらうのなんてほとんど初めてで。


歩くたび伝わってくる振動が気持ちいい。


おんぶってすごいねんな。


眠くなってきて…


次意識が戻ったんは自分のベットの上やった。

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