安泰 ページ41
流石に諦めたのか、すごすごと降りるAさん。
さっきよりも体が開放的になる。自由って素晴らしい。
「もう寝かせてもらいますからね」
「あー、寝ながらぎゅーってしてもいい？」
「いいですよ。変なことしなければ。」
「やったーっ」
そういうと、ぱたりと横に倒れ頬を摺り寄せる。
今までの表情と違い、本当に嬉しそうに笑っているものだから謎だ。
結構Aさんもツボがイマイチわからない。
「おやすみなさい、Aさん」
「うん、おやすみなさい！」
布団の保温性とAさんの熱が入り混じって、温かい。
...なんか、懐かしい。この匂いも、この熱も...
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「ただいま...流石に寝てるわね。」
午前0時を回った頃。医者の了解を貰ってやっと園に帰ってきた。
園について間もなく、疲れきった子供達を部屋を連れて行き寝かし付ける。
長い時間暇だったせいか、布団に入るや否やすぐ眠ってしまった。
全員眠っていることを確認してから部屋を出てみると、玲名はAの部屋。
相当心配してたから、安心してるのかしら。
「どう、玲名。心配する事なんて...」
「...姉さん、あれ」
玲名が指差すベッドへ近づいてみると、ぐっすり眠るAと、マサキ。
互いに抱きしめ合い、まるで兄弟かのように仲良く眠っている。
「...ふふっ」
「私が心配性だっただけでよかった。」
薄く微笑んでそう言う玲名の表情を見て、互いに安心を再確認する。
懐かしいわ、貴方達のその姿。
「...私達も寝ましょうか。流石に今日は疲れたわ」
「そうだな...用事で夜更かししたのは久しぶりだ。」
「杏への説教はまた明日ね」
「朝一番にしてやるとも」
そう言って、幸せで満ちた部屋から静かに退出する。
いい夢見れるといいわね、マサキ。
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「マサキ君、朝だよ！ ...起きて！」
背中を叩かれる感触と、柔らかい声色の声に促され目が覚める
目を開けて寝返りを打つと、不機嫌そうなAさんが見下ろしていた。
「もう七時過ぎたよ！」
「...ごめんなさい...ねむ...んん」
「起ーきーてー！！」
「...うう」
重い瞼を無理やり開く。朝日に混じった真っ新な肌が目に付いた。
昨日とは大違いな可愛らしい仕草に、思わず笑みがこぼれる
「...何？」
「...いえ、何でも。」
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佐奈(プロフ) - 狩穂さん» うわぁぁぁぁ嬉しいです！！ガチにマジで！素敵だなんて...感謝感激雨嵐...更新頑張ります！その内続編も出しますのでそちらもお願いします！！ (2014年9月14日 21時) (
レス) id: d991105954 (このIDを非表示/違反報告)
狩穂(プロフ) - やっぱりこの小説ステキです〜(*´・ω・) 毎日、更新、楽しみにしてます(笑 (2014年9月13日 19時) (レス) id: f53fe779b4 (このIDを非表示/違反報告)
佐奈(プロフ) - 暇人です！さん» コメントありがとうございます！意外にってことはシリアス度が少し低かったでしょうか？でもはまっていただき嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2014年8月24日 0時) (レス) id: c702872890 (このIDを非表示/違反報告)
暇人です！ - 意外と面白くてはまりました！！ (2014年8月24日 0時) (レス) id: ae1125bdad (このIDを非表示/違反報告)
佐奈(プロフ) - 狩穂さん＞コメントありがとうございます！こんな小説でよければ頑張って更新率あげようと思います！楽しみにしてもらえて感激です！ (2014年8月19日 13時) (レス) id: d991105954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e2e95d529a1/
作成日時：2013年7月29日 22時
