心配 ページ32
...*瞳子side
「...姉さん、一向に容態がよくならない」
「顔に[子供とA達が心配]って書いてあるわよ」
少し苦い顔をしたまま、玲名が心配そうに心情を打ち明けてきた。
園にAを一人残してきたことが結構きがかりらしい。
十数年前と、昔から変わってないわ。病気があるから心配してるわけでもない。
そんなに大切な友達になってたのね。
「杏におやつを作らせるんじゃなかった...」
「いいじゃない、マサキがいるだけでも変わるわ」
「姉さんは心配じゃないのか？Aは絶対園内を歩き回ってるぞ」
「寝かせてるのはあくまで怪我を防ぐためであって、医者から言われてるわけじゃないわよ？」
「うう...」
思っていることが伝わらないのか、論破されたことにぐうの音も出ないらしい。
そこがますます昔と変わっていない。
「本当に貴方は心配症ね。Aが園に来て友達になった頃からそうだったかしら。」
「...」
「私が待っているから、玲名は園に戻ってもいいのよ」
「...それは無責任だ、待つ」
「生真面目ねえ。」
含み笑いしていると、玲名はため息をついて肩を落とした。
十年前が嘘みたいよ。...嘘ではあったけれど。
...*マサキside
「よーしじゃあ頑張っちゃおっかなー」
久しぶりに台所に立つAさんを眺めながらお手伝い。
長らくつけてなかったけど、水色のエプロン姿がとても愛らしく見える。
少し動くたびに背中のリボンや髪が揺らめいて、もはや芸術的なくらいだ。
「まずはチキンライスー... あれ、園にいる子って何人？」
「俺たちを除くと6人でした」
「わぁーごっそり連れてかれてるー」
そう言いながらご飯やらケチャップやらを用意し始める
「あー、マサキ君確かグリーンピース嫌いだったよね？」
「えっ」
突然の問いに驚いていると、Aさんは少し首をかしげた。
確かに俺は苦手だけど...それは結構昔からで。
昔食った時に残したのかな...それを覚えてて？
「Aさん、覚えてるんですか？」
「やだなぁ人を記憶喪失みたいに言って。結構何でも覚えてるよ」
そう言ってムスっと頬を膨らますAさんに、軽く頭を下げる。
正直言ってそんなこと俺は忘れていた。
食べたことは覚えてる。勿論俺の嫌いなものは俺が一番把握してる。
俺のことそんなに気にしててくれたんですか、Aさん
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佐奈(プロフ) - 狩穂さん» うわぁぁぁぁ嬉しいです！！ガチにマジで！素敵だなんて...感謝感激雨嵐...更新頑張ります！その内続編も出しますのでそちらもお願いします！！ (2014年9月14日 21時) (
レス) id: d991105954 (このIDを非表示/違反報告)
狩穂(プロフ) - やっぱりこの小説ステキです〜(*´・ω・) 毎日、更新、楽しみにしてます(笑 (2014年9月13日 19時) (レス) id: f53fe779b4 (このIDを非表示/違反報告)
佐奈(プロフ) - 暇人です！さん» コメントありがとうございます！意外にってことはシリアス度が少し低かったでしょうか？でもはまっていただき嬉しいです。これからもよろしくお願いします！ (2014年8月24日 0時) (レス) id: c702872890 (このIDを非表示/違反報告)
暇人です！ - 意外と面白くてはまりました！！ (2014年8月24日 0時) (レス) id: ae1125bdad (このIDを非表示/違反報告)
佐奈(プロフ) - 狩穂さん＞コメントありがとうございます！こんな小説でよければ頑張って更新率あげようと思います！楽しみにしてもらえて感激です！ (2014年8月19日 13時) (レス) id: d991105954 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：佐奈 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/e2e95d529a1/
作成日時：2013年7月29日 22時
