第53話 ページ9
マネージャーとはいえ、男には変わらない
男の勘だけど、あのマネージャー彼女に好意がありそうだな
とりあえず話があるみたいだから席を外したけど、気になるな
ちょっと様子見に行くか
「A、今夜ご飯でもどうだ?まだお互い知らないこともあるだろう。親睦を深めよう」
『うーん...』
「この後スケジュールは何もないはずだろ?だからさ良いだろ?」
二人が居る部屋を覗くと彼女がマネージャーにご飯を誘われていた
「さっきの朝日奈椿と約束でもした?仲良さげに話してたけど付き合ってるのか?」
『椿さんとは、そういう関係じゃないです』
合ってるけどグサッと来た...
「朝日奈椿はAに好意があるみたいだね...キミは彼を振り回して楽しいかい?」
『えっ...振り回す?』
「好きでもない男に良い顔を見せてさ...彼は傷付いてるだろうね」
『....』
「いっそのこと、俺と付き合いません?そうすれば彼も諦めがつく。それに、マネージャーとの恋愛とかスリルがあって良いでしょう?」
『私、マネージャーとは___ん!』
「んっ...はぁ」
『や、やめっ...んん!』
マネージャーに無理やりキスをされる彼女
男の力には勝てないから受け入れてしまう形になっている
俺のキスも...力に勝てなかったから、そうやってされてたの?
って!こんな時に、何を考えてんだ俺
「そこに居るのでしょう。朝日奈椿。どうされました?Aにまだ用が?」
げっ!バレてた
『椿さん...』
マネージャーのくせに、なんか彼氏面みたいなこと言いやがって...気にくわない
Aの顔を見ると泣いていた
「A、大丈夫か?」
震えてる彼女
『怖かった...』
「もう大丈夫だからな」
『すみません...私...二人のこと...』
途切れ途切れに震えながら話す彼女の表情は俯いて見れない
「A?」
『すみま...せん』
バタン
「A!?」
彼女は謝る言葉を残し倒れた
65人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきんこ | 作成日時:2018年5月19日 17時