僕達はまた恋をする2 (ページ8)

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第52話ページ8

椿side

夏が終わり秋がやってきた

秋...この時期に俺達は彼女と出会ったんだ
つまり彼女を好きになって1年が経った

これといって進展もない

彼女が俺達を他の男とは違う特別な存在であることは分かったけど...

この恋の結末はどうなるんだろうな

「椿さん」

「絵麻、どーした？」

「たけのこご飯を作りすぎてしまって...良かったらAさんに渡して貰えないかなって」

「いいよ☆今日、収録で会うし」

「じゃあお願いします」

そう、久しぶりに彼女と同じ作品に出ることになった。彼女のキャラとの絡みはあんまり無いけど

彼女と会うのも祭り以来

きっかけも無いから会うこともなかった
元気にしてるのかなー？

彼女のことを考えながら収録現場に向かう

収録現場に着くと彼女と知らない男が1人...
誰だ、コイツ...楽しそうに話してるけど、まさか彼氏ってことはないよな？

「A、ここのホテルどう？ベッドも広いし」

『うーん、ちょっと高くないですか？』

「たまには奮発しようよ。せっかくの旅行なんだからさ」

ホテル！？ベッド！？旅行！？

俺が彼女と関わってない間に何が...

「ちょっとトイレ行ってくるわ」

『いってらっしゃい』

男が席を外した。気になる...
あの男との関係...聞くなら今だ！

「A」

『椿さん！？いつから...』

驚くよな。あんな話聞かれてたら

「さっきの男ってキミの彼氏？」

『えっ？』

「楽しそうに話してたからさ」

『あぁ...違いますよ。マネージャーです』

マネージャーか...あれ？でも、彼女のマネージャーって...

「確かキミのマネージャーって女性だったよね？」

『今、産休に入ってて復帰するまでの間だけお願いしてるんです』

そういうことか...

『今度、北海道に行くんです！だから、どのホテルにしようかマネージャーに相談してたんです』

楽しそうに雑誌を開けてる彼女を見て安心した

「北海道かー」

『一度行ってみたくて...寒いのは苦手だから雪が降らないうちに行きたいなって』

楽しそうに雑誌を見てる彼女を疑ってなにしてんだろ、俺

『お土産買ってきますね』

「あ！これ絵麻からたけのこご飯！作りすぎたから渡して欲しいって」

『ありがとうございます！食欲の秋ですね』

話をしてたら、さっきの男のマネージャーが帰ってきた
せっかく話してたのにな...

まぁ、彼氏じゃなくて良かった...