僕達はまた恋をする2 (ページ45)

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椿END ⑫ ページ45

貴方side

椿と付き合いだして1ヶ月が過ぎた

あれから椿とはあまり会えていない
でも、幸せだなとは思う

あの日から"椿"と呼び捨てしている
"椿さん"っていうと拗ねるんだよね。椿...
でも、不思議と拗ねてる椿が可愛いと思ってしまう

「椿とはどう？仲良くやってる？」

『はい』

「なら良いけど、椿が迷惑かけてきたりしたら叱っておくから言ってね」

『ありがとうございます』

梓さんは私のことをよく気にかけてくれてる

嬉しいけど申し訳なさもある
私は梓さんの気持ちに応えれなかった
それでも梓さんは変わらず優しく接してくれている

『梓さんは、どうしてこんなに気にかけてくれるんですか？』

「それは、大切な兄の椿とAだからね」

『梓さん...』

「あー！梓がAを口説いてるー！」

「はぁ...」

『椿！？今日は仕事なんじゃ...』

「Aが家に来てるって梓が連絡くれたから、寄り道せず帰って来たら二人で仲良くしてるしさー...」

「ただ話してただけだよ...ね？」

『はい』

「むぅ...」

「あー！Aおねぇちゃんだー！」

弥くんが駆け寄ってくる

『こんにちは、弥くん。久しぶりだね』

「うん！」

「ゆっくりしていってね」

今日は朝日奈家で夜ご飯を一緒に食べることになっている

いつもは一人が多いから、やっぱり兄妹が居るって羨ましいな

「A、どーした？ボーっとして」

『大人数で食べるのって楽しいなって』

「いつでも来ていいんだよ」

「そーそ！Aは朝日奈家の一員みたいなもんだからな」

『一員って、そんな...でも、こんな風に家族で食べながら話せるのって良いなって思う。理想の家族像っていうのかな...』

「A...」

『すみません、急に変なこと言って』

「...このまま一緒に暮らさね？」

「ちょっと、椿！」

一緒に...暮らす？

「1人暮らしも良いかもしれねーけど、Aが憧れてるならさ、いい案だと思うんだよね」

「椿、急過ぎるよ」

「あ、そっか...ごめん」

『ううん...』

一緒に暮らす...考えたことなかったな