第58話 ページ14
椿side
冬が来た。クリスマスが来たらすぐに俺達の誕生日が来て、正月がくる...
Aのマネージャーはクビになった
まぁ、そうなるよな。マネージャーが手を出そうとするのはな
Aは自分のせいだって気にしてたけど...
Aは復帰してから、また忙しくなっていて連絡がつかない
もうすぐクリスマスだし、彼女に声かけようかなと思ってたけど難しそうだなー
今年も家族でクリスマスになるのか
まぁ、梓が居るから良いけどさ
仕事帰りに商店街に来た
ここの商店街のクリスマスツリーでかいなー
クリスマス当日になったら、この場所にカップルがたくさん居るんだろうなー
クリスマスツリーを眺めていたら彼女の姿を見つけた
声をかけようとしたその時、彼女の後ろに...
棗が居た
楽しそうに笑いながら話してる二人
デート？
キミは棗がいいの？
気になって俺は後を追うことにした
棗side
Aに呼ばれて来たものの...なんの話をされるんだ？
『棗さん...』
「なんだ？」
『ごめんなさい！私、棗さんとは付き合えません！』
わかっていた。こいつの中に俺が居ないことぐらいな
「お前が好きなのは椿か？それとも梓か？」
『まだ分かりません...』
まだ、分からない...か
違うとは言わないんだな
『棗さんは良い人です...でも仕事でお世話になった人としてしか見れなくて』
つまり眼中にもないってことか...
「わかった」
『すみません』
「でも良かったよ、ちゃんと自分の気持ち言えるなら、あいつらとも大丈夫だな」
『...はい』
「自信を持て。あいつらもお前が出した答え受け入れるよ。もう大人だ」
俯くAの頭を撫でる
『棗さん、ありがとうございます。頑張ってみます』
「あぁ、何かあったら言え。じゃあな」
Aと別れ角を曲がると椿が居た
「はぁ...立ち聞きか？」
「二人を見つけて気になってさ」
「あいつの気持ち、ちゃんと受け入れてやれよ」
「わかってるよ...」
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2018年5月19日 17時
