私の幼馴染みはリアコ製造機 (ページ7)

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第7話ページ7

今日は仕事に行く前に久しぶりに家の近くのパン屋さんに行くことにした

高校生の時によく通っていたパン屋さん
社会人になって自分で弁当を作るようになってからは、あまり行ってなかったけど
昨日、照と話していたら不意に思い出した

見慣れたパン屋さんに入ると、あの頃と変わらないパン
店員さんもよく見た人だ

懐かしいな

すると1人の男の人が凄く悩んでいる様子だった
お節介かもしれないけど声をかけてみることにした

『ここのオススメはあんパンですよ』

向「そうなん？ありがとう」

振り返ってお礼を言う男の人の顔を見るとSnow Manの向井康二くんだった

『えっ！？康二くん！？』

向「しーっ！」

『ご、ごめん』

実は康二くんとは何回か会っている
辰哉を迎いに来たりしてるのを何回か見たことがあったから
お互い面識はあった

でも、自分から話しかけるのは初めてかもしれない

『どうして此処に？辰哉のお迎え？』

向「今日は違うよ。ふっかさんを迎いに行く時にこのお店みつけてさ、前から気になってたから来てみてん」

『そうだったんだ。此処のパンどれも美味しいよ』

向「えー！そうなん？そんなん言われたらますます迷うやん！」

康二くん、朝から元気だな

向「あんパンがオススメって言ってたっけ？」

『うん。シンプルに食パンも美味しいよ』

向「あかん！どれも美味しそう！」

気持ち分かるな
高校時代、バイトで稼いだお金でご褒美に買ってたな

『半分にしたら、たくさん食べれるよね』

向「え？半分？」

『私も久しぶりにこの店に来たから悩んでたんだよね。だからそうするのもアリかなって』

向「ええな！それ！じゃあ、これとあれと...」

キラキラした目で次々と選んでいく康二くん
可愛いな。こんな弟欲しかったな

パン屋さんを出た私達は近くの公園でパンを分けることにした

向「たくさん買ってしまったけど、いける？」

『うん。大丈夫！寧ろ、払って貰って申し訳ないよ』

向「女性に払わすわけないやん」

年下で甘えん坊だけど、年上の私にたいして女性扱いしてくれるのが、ちょっと嬉しい

向「時間大丈夫？」

『うわっ！ヤバい！仕事行かなきゃ！』

時間に余裕があったはずなのに、康二くんと一緒に居たらいつの間にか時間が経っていた

『バス行っちゃったかも...』

向「俺の車乗り！仕事場まで送るわ！」

『えっ！？でも...』

向「俺のせいでもあるし送らせて！」

やや強引ではあるけど甘えることにした