私の幼馴染みはリアコ製造機 (ページ6)

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第6話ページ6

照を見送って家に入ろうとした時、辰哉に声をかけられた

深「あんまり遅くまで出歩かない方が良いと思うよ」

『え？』

深「Aも女の子なんだし気を付けた方が良いって」

その言葉は意外なものだった

女の子扱いされるとは思わなかったから

『心配してくれてるの？』

深「まぁ、幼なじみだし？」

幼なじみとしてでも心配してくれるのは嬉しい

深「本当はさ、今日Aと昨日のゲームの続きやりたかったんだよね～」

『そうなんだ』

深「おん。だから俺待ってたんだよ。だからAが帰って来たのもすぐに気付いた」

私の帰りを待っていた理由がゲームとはいえ
待ってくれていたことが嬉しい

『明日なら早く帰って来れると思う』

深「マジ？じゃあ、約束な！」

『何か食べたいのある？』

深「いいの？じゃあ、チャーハン！」

『OK』

何か食べたいのあるかなんて聞くの彼女みたいたいだよね
もしくはお母さんか...

深「今日のご飯宅配にしたんだけどさ、やっぱり人に作って貰うのと気持ちが違うよね」

『何それ？』

深「いや、宅配の人にも感謝の気持ちはもちろんあるよ？でもさ、Aは俺のバランスとかも気にしてくれるじゃん？だから本当感謝してる」

『なによ、急に...』

深「たまには言っておかないとさ」

辰哉は普段から”ありがとう”とか口にするタイプだけど
こう改めて言われると照れてしまう

深「あれ？照れてる？」

『照れてない』

深「あはは。冗談」

私はずっと辰哉に振り回されている
だけど、それも嫌じゃない自分がいるから困るんだよな

深「久しぶりに照と会ってどう？」

『元気で良かったなって思うよ』

深「そっかー」

『あと、背も伸びたかも！』

深「ほぼ毎日会ってるから分かんないや」

『あっ！あと、助手席に乗らせて貰った！女の子初なんだって！』

深「へぇ～」

あれ？
自分で聞いといて興味なさそうなんだけど

もう遅いし眠いのかな？
子供みたいだな

『じゃあ、また明日の夜に』

深「おん。おやすみー」

『おやすみ』

久しぶりに照に会えて嬉しかったな

あと、辰哉が私の帰りを待ってたのも嬉しかったし可愛かった
絶対、今の私顔がニヤけてるよね