第5話 ページ5
照side
久しぶりにAに会ってビックリした
昔と変わらない笑顔だった
ふっかから、たまに話は聞いてたけど元気そうで良かった
久しぶりで話が盛り上がっていたら話は、ふっかの話になった
Aはずっと前から、ふっかが好きだった
それは今も変わらないらしい
高校の時から思ってたけど、Aは一途
ふっかが他の女の子と居たら辛そうな顔をしているけど
一度もふっかには見せたことないし、強気で居るタイプ
でも、本当は誰よりもふっかが好きで可愛い女の子
俺はそれを知っている
ずっと隣で見てきたし、Aのことが好きだったから
なのに、Aは鈍感で俺にふっかの話ばかりする
まぁ、他の女の子からふっかはモテてたし
気軽に女の子には話出来る内容ではないから俺に話すことが多かった
でも、唯一話せる相手が俺だっていうところは悪くなかった
自分に気持ちが向いてなくても特別感はあったから
色々と話してるうちに暗くなって、Aを家まで送ることになった
もう少し一緒に居たいと思ってたのに車に乗ってる時間も経つのが早く、あっという間に家に着いてしまった
Aがお礼にチョコをくれるって言うから待っていたら
ふっかが声をかけてきた
深「照」
岩「ふっか。起きてたんだ」
深「おん。A待ってた」
岩「なんで？」
深「一緒にゲームしようと思ってたから」
岩「そうなんだ」
深「いや〜。ビックリしたわ。照がAと会ってたの」
岩「偶然会った」
深「へぇ〜」
岩「ふっかの言う通り何も変わってなかった」
深「だろ？」
岩「うん。相変わらず可愛い。彼氏いないことにビックリだわ」
ふっかが興味なさそうに返事してるけど、少しだけ顔色が変わった。俺には分かる
岩「でも、綺麗になったなって思った」
深「それ、Aに言った？」
岩「いや、言ってない」
深「喜ぶと思うよ。アイツ」
好きでもない奴に言われても嬉しくないだろ
こういうところ分かってない
『おまたせ！はい！チョコ！』
岩「ありがとう」
『ううん。こちらこそありがとう』
岩「じゃあ帰るわ」
『うん』
岩「また会ってくれる？」
『もちろん！』
岩「じゃあ、また」
『うん。おやすみ』
深「おやすみ〜」
車に乗り2人に見送られながら俺は後にした
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作者名：yuki07 | 作成日時：2024年2月25日 16時
