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第4話 ページ4

照と話していたら、0時になろうとしていた


岩「ヤバッ!もうこんな時間!?」

『本当だ。全然気付かなかった』


久しぶりに話して盛り上がっちゃったな


岩「送るよ」

『大丈夫だよ』

岩「ダメ。Aは女の子なんだから送らせて」

真剣な顔で言う照に少しだけキュンとした

照は仲が良くても、ちゃんと女の子扱いをしてくれるよね


『じゃあ、お願いします』

岩「車、あっちに置いてあるから」



当たり前のように助手席に座らせる照
辰哉のようには目立たないけど照もモテるタイプだろうな


岩「初めて女の子を助手席に乗せるから緊張するわ」

『そうなの?意外』

岩「え?俺、遊び人に見える?」

『そういう意味じゃないよ。良い意味で』

岩「どんな良い意味だよ」



やっぱり男の人の運転してる横顔って良いよな



岩「そういえば俺の車の助手席、1番座ってるのふっかなんだよね」

『そうなの?辰哉の特等席じゃん?』

岩「特等席じゃないけどね」

『まぁ、辰哉は無免許だもんね』

岩「ずっと免許取るって言ってるけど、取らないだろうな」


自然と辰哉の話になるのは、私達の共通の話題っていう理由もあるけど照もなんだかんだ好きなんだろうな



話しているとあっという間に着いてしまった


『あっ!送ってくれたお礼!』

岩「お礼なんていいよ」

『チョコでも?』

岩「...欲しい」


素直で可愛いな


『ちょっと待ってて!』


鍵を開けようとしたら、隣から辰哉が出てきた


深「やっと帰って来た!」

『うわっ!ビックリした!よく気付いたね』

深「鈴の音」


確かに私の鍵には鈴が着いてはいるけど...


『凄っ!』

深「まぁ、アーティストの耳だから?」


ドヤ顔をしてくる辰哉に笑ってしまう


深「なんだよ!決まってんだろ!」

『はいはい』

深「帰り遅かったね」

『うん。久しぶりに照に会ったの』

深「え?照?」

『今も下に居るよ。送って貰ったお礼にチョコ渡そうと思ってね』

深「へぇ〜」


どうでもよさそうな返事をしている辰哉を置いて部屋にチョコを取りに入った


その間の2人のやりとりは何も知らない

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作者名:yuki07 | 作成日時:2024年2月25日 16時

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