私の幼馴染みはリアコ製造機 (ページ3)

今日:541 hit、昨日:1,640 hit、合計:40,481 hit

第3話ページ3

最近ダイエットでランニングをすることが増えた

朝早く起きるのは苦手だから夜に走ることにした

たまに気分転換で走ったりしてたけど3日坊主になることが多い
今回は長続きするといいけどな...

走っていたら急に「すみません」と声をかけられた

振り向くとそこには懐かしい顔の姿があった

『照！？』

岩「しーっ！」

『ご、ごめん』

岩「久しぶり」

『うわぁー！いつぶり？』

てか、相変わらず背が高い！

『あっ、この間はチョコありがとう』

岩「うん」

『テレビで見てるよ！年末のSASUKEも！』

岩「ありがとう。ふっかから聞いてはいたけど元気そうだね」

『うん。照もね』

岩「せっかくだし、ベンチで話す？」

『そうだね』

「ちょっと待ってて」と声をかけられて
ベンチで待っていると自販機でおしるこを買ってきてくれた

こういうことスマートに出来るようになったんだ
大人の男になっちゃったな

岩「なに？」

『ううん』

じっと顔を見ているとクシャッと可愛い顔で笑った
これは変わらないな

『今、凄い人気だね』

岩「ありがたいことに、テレビもたくさん出させて貰ってる」

『遠い存在になっちゃったな～』

岩「何で？連絡してくれたら良いじゃん」

デビューしてからは、ほとんど照とは連絡取らなくなった
忙しいだろうという気持ちと、私なんかがって思ってしまった

同じグループの辰哉は別だけど

岩「ふっかとは会ってるんでしょ？」

口を尖らして拗ねている様子
普段はカッコよく決めてるのに、こうやって年下だしてくるあたりがギャップだよね

『まぁ、家も隣だしね』

岩「...まだ、ふっかのこと好き？」

『...うん』

岩「そっか...」

『告白もしてないくせに諦められないって変だよね』

岩「別に想うことは自由じゃない？」

『彼氏出来ても上手くいかないんだよね～』

岩「無理に作る必要ないって」

『でも、辰哉は「彼氏作らないの？」って聞いてくるんだよね』

照には高校の時から辰哉の話をずっと聞いて貰っていた
とても女の子には相談出来る環境ではなかった

だけど、一度も想うことをやめた方がいいとは言わなかった
普通なら止められても可笑しくない
今だってそう

相談相手であり、良き男友達だ