ツンデレ幼馴染みと鈍感女子4 (ページ8)

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第157話ページ8

涼太side

Aを見ると恥ずかしかったのか俯いている

じゃあ、今の言葉は嘘じゃないってことか

Aを可愛いなと思いつつも、俺も今顔を見せられないぐらいニヤけてる

Aが俺に対して恋愛感情がないことは分かっているけど
好きな人にそんなこと言われて喜ばない男が居るわけない

『涼太くん？』

宮「ごめん。今、あんまり顔見ないで」

余裕のない顔してるの見られるのは恥ずかしいし
なるべく見せたくない

『...可愛い』

宮「男に可愛いはちょっと...」

『ふふ。ごめんね？』

はぁ...可愛いって言われちゃったな
男としてどうなんだろう

俺の顔を見て楽しそうに笑っているA
珍しいものを見るかのように、俺のことをじっと見てくる

とりあえず話を切り替えよう

宮「浴衣、赤色にした理由あるの？珍しいよね？」

『うん。パステルカラーも良いなって思ってたんだけど、年齢的にも考えるとちょっと大人っぽく見える赤色の方が良いのかなって』

宮「なるほどね」

『慣れない色ではあるんだけど、背伸びしちゃった』

宮「でも、凄く似合ってるよ」

『本当？』

宮「うん」

背伸びしちゃうところが可愛いって思ったけど
せっかく大人っぽく見せようと選んでるんだから黙っておこう

「あっ！A、やっと見つけた！」

阿「こんばんは」

『なっちゃんに阿部くん！』

良かった
2人が声をかけてくれたお陰で、今のうちに気持ちが切り替えれそうだ

「去年の浴衣も似合ってたけど、赤色だとちょっと大人っぽくなるね」

『本当？』

「あっ！せっかくだから唇も赤色のリップにした方がいいよ！」

『いいよ。そんなの』

「ダメ！デートなんだから！」

『え～』

「宮舘くん、Aを借りるね」

宮「うん」

今のままでも良いんだけどな...

阿「連れてかれちゃったね」

宮「うん」

阿「楽しいって顔に出てるよ」

宮「阿部もな」

阿「あはは。やっぱり？」

阿部に言われるぐらい顔に出てるなら、康二に見られたらいじられるやつだな

阿「去年のＷデートも楽しかったけど、2人きりも良いよね。独り占めしてる感じがする」

独り占めか...
確かにそうかも

いつもは誰かが居ること多いし、改めて2人になるって珍しくて
貴重な時間なのかもしれない