第154話 ページ5
涼太くんと約束した花火大会がやってきた
今年は2人だけ
たまには2人だけでっていうのも新鮮で良いかもしれない
宮「ごめん。待たせた？」
『ううん。全然大丈夫』
去年もそうだけど、涼太くんって本当に浴衣が似合うよな
宮「ふふ。どうしたの？ずっと俺のこと見てるけど」
『浴衣が似合うな〜って』
宮「ありがとう。Aも似合ってるよ」
『そうかな？』
宮「Aに赤っていうイメージが無かったけど、大人っぽくていいね」
『あ、ありがとう』
宮「ふふ。顔も赤くなっちゃったね」
素直に感想を言ってくれるから嬉しいけど恥ずかしいな
『相変わらず、人が多いね』
宮「そうだね。はぐれないように手繋いでおこうか」
『うん』
手を差し出されて自然と手を繋いだ
こうやって2人で歩いてたら、やっぱりデートに見えるのかな？
宮「あっ、康二だ」
『え？』
向「あっ！舘さんにAちゃん！聞いてはいたけど2人で浴衣デートええな」
宮「花火大会ならではだよね」
向「浴衣姿のAちゃん独り占めしてズルない？今年はちゃんとカメラ持ってきてるから写真撮ってもいい？」
宮「早くしろよ」
向「ちょっとちょっと！舘さん、当たり前のようにAちゃんの横に立つやん」
宮「え？写真撮るんでしょ？」
向「ツーショットも撮るで？でも、先にAちゃんだけで撮らせて？」
『え？私だけ？』
宮「なら最初から言えよ」
向「ごめんごめん。当たり前のように立つからビックリしたわ」
逆に私はツーショットだけだと思ってたから油断してた
モデルさんのようにポーズが出来るわけではないから
とりあえずダブルピースをしとくことにした
目「康二、探したよ」
ラ「待ち合わせ場所に居ないからビックリしたよ」
向「ごめん！舘さんとAちゃん見つけてしまったから動いてもうた！」
ラ「うわぁ。いつもと違うだけで雰囲気変わるね」
目「そうだね」
向「見て！今、Aちゃんの写真撮っててん！写真に慣れてない感じが出てて可愛ない？」
『ちょっと！見せなくていいよ！』
向「大丈夫。ちゃんと綺麗に撮れてるから！」
康二くんは撮るのが上手ではあるけど...
目「気にしなくて大丈夫ですよ。Aさん、綺麗ですから」
『あ、ありがとう』
向「めめが口説いてる！ええんか！舘さん！」
目「口説いてないから」
宮「感想でしょ」
涼太くんといい、目黒くんといい
女の子が喜ぶ言葉をくれるけど、恥ずかしくないのかな？
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 410人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：yuki07 | 作成日時：2024年1月20日 10時
