ツンデレ幼馴染みと鈍感女子4 (ページ25)

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第174話ページ25

お風呂に浸かりながら私は色々考えていた

今までの私の行動は正しくなかったのかもしれない

恋愛感情があるか分からない状態で翔太くんと一緒に居ることは翔太くんにとって苦しいことなのかもしれない

涼太くんのことも振り回してばかりだし

坂本さんのことも協力するって言っておきながら何も出来てない

私はどうしたら良いんだろう...

「櫻木さん！櫻木さん！」

名前を呼ばれて目を開けると何故か私は横になっていた

『あれ？先生...』

「良かった～」

『私、どうして横に...』

「お風呂に浸かりすぎてのぼせて倒れたのよ！」

『すみません』

「担任の先生に報告してくるから、休んでなさい」

『...はい』

お風呂で色々考えるもんじゃないな...

宮「A！」

『涼太くん、どうして？』

宮「クラスの女の子からAが倒れたって聞いたから...」

あぁ、また心配かけちゃったな...

宮「大丈夫？まだ少し顔が赤いね」

『涼太くん、ごめんね』

宮「どうしてAが謝るの？」

『また変な噂流れてるでしょ？』

宮「あぁ...そのことか...」

『もう、私に関わらないほうがいいよ』

これ以上、涼太くんに迷惑かけたくない

宮「Aが迷惑かけてると思ってるなら、俺はそう思ってないよ」

『涼太くんが良くても私が良くないの！』

つい感情的になって大きな声を出してしまった

『ごめん。大きな声出して...心配してくれてありがとう。もう大丈夫だから戻って』

宮「...嫌だ。今のAを1人には出来ない。1人にしたくない」

『また誤解されちゃうから...』

宮「誤解されてもいいと思ってる」

『もう、優しくしないで...』

宮「それは無理かな」

『どうして？』

宮「...Aのことが好きだから」

『えっ...』

宮「ごめん。Aを困らせてしまうから、ずっと言わないって決めてたんだけど、もう無理だった」

『い、いつから？』

宮「小さい頃から。Aは鈍感だから気付かなかったよね」

『う、うん』

宮「翔太のこともあるから困らせたくなかったんだ」

『やっぱり優しすぎるよ...』

宮「好きな人には優しくしたいんだ」

『...っ』

宮「A。今から少しだけ優しい俺じゃなくなってもいい？」

『え？それって、どういう＿＿』

私の言葉を遮るように涼太くんは私にキスをした

それは唇に少しだけ触れる優しいキスだった