ツンデレ幼馴染みと鈍感女子4 (ページ23)

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第172話ページ23

翔太side

Aが帰って来てから、みんなで廻り始めたけど坂本は俺から離れる気がない

Aも遠慮して離れてるし全然楽しくない

「渡辺くん、話聞いてる？」

渡「あぁ、ごめん。俺トイレ行ってくるわ」

「うん」

渡「悪い。坂本と一緒に居て」

深「いいよー」

ふっかが俺の顔を見てニヤニヤしてる感じ俺の行動に気付いてる

トイレに行くフリしてAの所に行く作戦
もうこれしか無いだろ

渡「また単独行動？」

『翔太くん！坂本さんと一緒に居たんじゃ...』

渡「今はふっかと居る」

お土産を見てるAに声をかけるとビックリしたけど、スグに坂本のことを気にする

マジで気にしすぎ

渡「あのさ、何で避けるわけ？」

『避けてないよ』

渡「どうみても、坂本に遠慮してるだろ」

この際だからハッキリ言っとくか...

渡「お前が気遣ってもさ、俺にその気はないから」

『え？』

渡「好意持たれるのは悪い気はしないけどさ、俺が好きなのはAだし...」

『...っ』

スゲー恥ずかしいこと言ってるの分かってはいるけど
これぐらい言わないとAには分からないだろ

渡「少しは他の女子と一緒に居たらAも気になるかなって思って坂本と居たのに、お前全然気にしてないし...」

渡「知らないうちに涼太とデートしてるしさ...」

『涼太くんと修学旅行の思い出作れるから良いかなって...』

なんだよ。それ
涼太だけズルくない？

渡「...俺も、お前と廻りたかったんだけど？」

『それは私も同じだよ。でも坂本さんに協力するって約束しちゃったから...』

涼太が言ってた通りAと同じ気持ちだった
嬉しいけどさ...

渡「お前が断れないのは知ってるけどさ、俺が好きなのはAなのに、そのお前が協力してどうすんの？」

『それは...』

渡「少しは俺の身にもなれよ」

お前はどうしたいんだよ...

『でも、坂本さんに「翔太くんは私のこと好きだから無理だよ」なんて言えないよ』

渡「ふはは！その言い方ヤバッ！」

『え？』

確かにそれは言えないわ
忘れてるんじゃないかと思う時あるけど、俺がAのこと好きなの自覚あるんじゃん

渡「自惚れすぎ」

『そんなつもりじゃ...』

からかうと慌てて否定するAが可愛い
もうイライラしてたのが、どうでも良くなってきた

渡「A、覚えとけよ」

不思議そうな顔してるAに笑ってしまう

これは宣戦布告だから
少しは意識あるなら、脈あると思っても良いだろ