第168話 ページ19
浴衣が似合うのは分かってはいたけど、ここまで似合うとは思わなかったな
宮「さすがに見すぎじゃない?」
『ごめん。貴重だったから目にやきつけておこうと思って』
佐「涼太〜。足早いって!」
宮「あぁ、ごめん」
同じ班で行動してたからなのか、佐久間くんも着物を来ている
『佐久間くんはかつら被らなかったんだね』
佐「うん」
佐久間くんは可愛らしい着物を着ている
花火大会では私服だったから、この姿もレアだ
佐「涼太がさ、Aちゃん見つけて急に早足になって〜、この姿見せたかったんだろうね」
宮「言うなよ〜。恥ずかしいだろ!確かに見てもらいたかったけどさ〜」
佐「にゃはは。照れてる〜」
『ふふ。涼太くんって、たまに可愛いところ出るよね』
佐「Aちゃんも着てみたらどう?町娘とかさ!」
『でも、班行動だし...』
深「俺も見たい!なべには言っておくら行ってきなよ!」
『えっ...』
翔太くんとの思い出作らないでいいのかとか聞いてたはずなのに
なんと都合のいい...
宮「場所案内するよ」
『あっ、うん』
レンタルの場所へ向かうと、たくさんの着物が飾られていた
宮「どれにする?」
『うーん、悩んじゃうな〜』
「あら。先程の...」
宮「今度はこちらの女性を可愛い町娘にしてあげたくて」
「このピンク色の着物はどうですか?お似合いになると思いますよ」
宮「花柄も入っていて綺麗だね」
『じゃあ、それで...』
「かつらも着けますか?」
『せっかくの機会だしお願いします』
数分後、店員さんに着付けと軽く化粧をしてもらった
かつらのせいか別人に見える
『どうかな?変じゃない?』
宮「とても似合ってるよ」
なんだか違和感はあるけど、こんな経験二度とないだろうな
宮「そうだ。待ってる間にコレ買ってきたんだ」
涼太くんが手にしているのは簪
『簪?』
宮「俺に付き合ってくれたお礼」
と言いながら簪を刺してくれた
『ありがとう』
宮「どういたしまして」
佐「確か簪をあげるのって、昔でいうプロポーズじゃなかったけ?アニメで聞いたことあるような...」
『えっ...』
宮「深い意味はないよ。簪は貴方を守りますって意味もあるから」
佐「へぇ〜」
宮「Aに恋人が出来るまでは俺に守らせてほしいな」
『そんな大袈裟な...』
宮「大袈裟にもなるよ。さっきから通る人がAのこと見てるんだから」
確かに視線は感じるけど格好のせいなような気が...
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作者名:yuki07 | 作成日時:2024年1月20日 10時