ツンデレ幼馴染みと鈍感女子4 (ページ16)

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第165話ページ16

涼太くんが取ってくれていた場所に向かうと
少し離れた場所に康二くん達の姿もあった

本当は康二くんも涼太くんを誘うつもりだったのに申し訳ないな

なんて思っていたら、康二くんが私達に気付いて手を振ってくれた

宮「あっ、康二だ」

それに気付いて涼太くんも手を振り返している

康二くんがいつも涼太くんが好きみたいになってるけど...

『涼太くんって、なんだかんだ康二くんのこと好きだよね』

宮「え？そんなことないよ」

『ふふ。見てたら分かるよ。康二くんにだけツンデレだね』

宮「見てたら分かるか...」

『どうしたの？』

宮「いや、なんでもない」

『そう？』

宮(分かってないこともあるけどね...)

あっという間に今年の花火大会も終わってしまった

『花火終わっちゃったね』

宮「今年も綺麗だったね」

『そうだね』

宮「名残惜しいけど帰ろうか」

『うん』

宮「暗いから足元気をつけてね」

『ありがとう』

帰ろうとしていると、康二くんがこっちに走ってきた

向「もう帰るん？」

宮「そうだけど？」

向「これから花火大会第二部するねんけど、どう？今年も花火セット持ってきてん！」

宮「どうする？」

『せっかくだからお邪魔しようよ』

向「ほな、向こうに準備してあるから行こう！」

嬉しそうに案内してくれる康二くんに着いていくと
目黒くんとラウールくん、なっちゃんと阿部くんも居た

「あれ？A？」

ラ「ちょっと康二くん。2人の邪魔したらダメじゃん」

向「え？でも、ちゃんと2人に聞いたで」

目「そういう問題じゃないだろ」

『ちょうど涼太くんも花火終わって名残惜しいって言ってたところだから気にしないで』

阿「舘さんが言ってる名残惜しいは違う意味だよね？」

宮「まぁね。気付かないのがAらしいよね」

去年のメンバー全員とはいかないけど、今年もみんなと花火出来て嬉しいな
これが恒例になったら楽しいだろうけど、きっと卒業したら別々の道になるんだろうな...

宮「はい。線香花火」

『あっ、ありがとう』

宮「何か考え事してた？」

『え？どうして？』

宮「見てたらわかるってやつかな？」

『こうしてみんなと一緒に居れる時間って、あと少しなんだろうなって...』

宮「うん。今みたいにはいかないかもしれないね」

『だよね...』

宮「だからこそ、こういう時間を大事にしたいよね」

『うん』