ツンデレ幼馴染みと鈍感女子4 (ページ14)

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第163話ページ14

翔太side

このまま俺のモノにしたいと思う理性と戦っていると
Aが俺の胸元を叩いて止めようとする

さすがにやりすぎたか

『はぁ...もう無理...』

渡「俺だって無理だから」

『え？』

渡「...好きな子が他の男のこと考えてんの」

『...ごめん』

謝るなよ
これだと振られてるみたいじゃん

渡「あのさ、お前俺のことどう思ってんの？そろそろ答え出してくれない？」

『...翔太くんに告白されてから色々考えたの』

渡「うん」

Aは今思ってることを話してくれた

『私、翔太くんのこと幼馴染みとして見てきた時間が長くて異性として見てなかった』

『もし、1人の男の人として見たら意識して今まで通りに話せなくなると思うし避けちゃうと思う』

『今の関係がなくなって、気まずくなるのが嫌で踏み出せなくて、どこかで考えないようにしてた。ごめん』

渡「今もなんとも思ってない？」

『え？』

渡「今みたいにキスしてもなんとも思わない？」

『それは...』

渡「悪いけど、ただの幼馴染みに見せる顔じゃないから。俺もお前も」

『翔太くんがいけないんだよ』

渡「は？俺のせい？」

『だって、あんなキスされたら頭がボーっとして何も考えられなくなるよ』

真剣に話していたのに、キスの話題になると思い出したのか顔が赤くなっていくA
まだ何も知らないピュアなAだからの反応だよな
そんなAを見る度に、もっと色んなAが見たいって思ってしまうんだよな

渡「でもさ、なんとも思ってないのに、今みたいにキス受け入れんのどうなの？まぁ、俺も無理やりしたことは悪かったけどさ...」

『そうだよね...』

渡「だいたいさ、好きでもない男にキスされるの嫌じゃない？気持ち悪いだろ。普通」

『多分、嫌だったら抵抗してると思う』

渡「お前さ、そういうこと言うの期待するから止めろよ」

『ごめん。でも、翔太くんは優しいから私が嫌がることしないでしょ？』

渡「え？」

『手を出すことはなかった』

渡「まぁ、お前の気持ちも聞いてないのに出来ないだろ」

『ほらね。やっぱり優しい』

いや、我慢してるだけなんだけど...

『じゃあ、そろそろ戻るね』

渡「涼太のところまで着いていくわ」

『え？』

渡「変なやつに絡まれるかもしれないし」

『ありがとう』

本当は帰したくないけどな