ツンデレ幼馴染みと鈍感女子4 (ページ13)

今日:879 hit、昨日:341 hit、合計:44,411 hit

第162話ページ13

翔太side

周りを見れば涼太の姿はなく、A1人だけだった
涼太がAを1人にするわけないから何かあったのかもしれない

渡「...涼太は？」

『涼太くんは、その...』

は？何その反応
動揺してるし明らかに何かあった感じじゃん

渡「涼太と何かあった？」

『ど、どうして？』

渡「いや、様子可笑しいし」

『ちょっと、色々あって...』

色々ってなんだよ
俺に言えないような内容ってこと？

渡「...ちょっとこっち来て」

此処に居ても人混みでゆっくり話が出来ないから人が少ない場所に移動することにした

涼太と何があったか聞けば、まだ話そうとしない

ここまできたら聞きたいような聞きたくないような複雑な感じになってきた
嫌な予感しかしないから

『たいしたことじゃないから...』

そうは言うけど明らかに何かあったのが表情で分かるし顔が赤い

渡「なに？涼太にでもキスされた？」

『ど、どうして...』

渡「えっ...マジ？」

冗談交じりに聞けば図星だった
マジかよ...

『...おでこに』

渡「ふーん...」

なんだ。おでこか...

『おでこへのキスが友愛らしくて...』

渡「へぇ～」

『恋人ではないから唇にはしないよって言われて...』

渡「唇にされるの期待してたんだ？」

『そうじゃないけど...』

俯きながら否定をするA

不意にさっき梨花に言われた言葉が浮かんだ
"「翔太くん、このままだと宮舘くんに櫻木さん取られちゃうよ？」"

マジでその通りかも

明らかに涼太のこと意識してる

渡「唇にされると思ってた時点で期待してんだよ」

『そんなこと...』

渡「なんかムカついてきた」

『え？』

Aを近くにあった木に追い込み顔を近付ける
この状況に顔がどんどん赤くなっていく

涼太にも、こんな可愛い顔見せたのかよ...

渡「涼太と気まずいなら俺が忘れさせてやるよ」

『ちょ、ちょっと待って...』

まだ何か言おうとしているAを無視してキスをした

前の時みたいに優しくなんか出来ない
嫉妬でどうにかなりそう
意識を俺にだけ向けるように何度もキスを繰り返した

まだキスに慣れていなくて上手く息が出来ていない
それすら愛おしい

力が抜けて立ってられなくなるAを支えながらキスをする

『も、もう、ダメ...』

渡「...っ」

涙目で俺に訴えってくるAの表情が余計に俺を煽る
そんな顔で見るなよ。もう止まれないって