ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ10)

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第109話ページ10

翔太side

考えているAに内心期待していた
下心ありすぎだろ

ふっかのこと言えないじゃん

『よしよし？』

渡「何、これ」

『慰めてる』

まさか頭を撫でられるとは思わなかった
子供扱いされてる感じするけど、意外と嫌じゃない

こんなこと言ったら可愛いって言われるだろうけど
正直、落ち着く

照れ隠しで俺は笑った

渡「ははは。お前の慰めるってこういう感じなんだ」

『ごめん。何か間違えてる？』

渡「いや、良いんだけどさ...」

冷静に考えれば男に触るとか無防備すぎだろ

俺だから良いけどさ...
付き合ってたらキスする勢いはあるって

一応、注意しとくか

俺の頭をいつまでも撫でているA
コイツ俺がやめろって言わないから喜んでるって勘違いしてるんじゃないよな？
俺、犬じゃないからな？

俺の頭を撫でているAの手を掴んだ

『翔太くん？』

渡「もういいから...」

『ごめん。嫌だった？私、慰めるとか分からなくて...』

渡「嫌じゃないんだけどさ、あんま、他の男に触るなよ」

『え？』

渡「勘違いするやつとかいるから」

『勘違いって？』

はぁ...本当に鈍感だよな

渡「自分に気があるんじゃないかって勘違いする男居るってこと。男って単純だからさ」

『なるほど...』

渡「お前は無防備すぎ」

『気を付ける』

渡「うん」

だから俺も涼太も心配になるんだよな

目線を下に向ければ手を掴んでたままだった
つい真剣な話だったから忘れてた

渡「あぁ、ごめん」

『ううん。翔太くんの手暖かい』

手を離そうと思ったのに、そんなこと言われたらさ...

渡「なぁ、抱き締めてもいい？」

『え？』

ヤバッ
俺、何言ってんだよ
さすがにAも困ってんじゃん

どうするか...

渡「男が慰めてほしいって言ったらさハグだから」

『ハグ？』

渡「うん」

無理やりすぎた？
でもこの場をなんとかするにはコレがまだいいだろ
嫌だったら嫌がるだろうし

そう思ってたら遠慮がちにAに抱き締められた

『これで、いい？』

渡「あぁ、うん」

ヤバい
こんなこと今まで何回もあったじゃん
ハグもキスだって初めてじゃないのに...

戸惑っていたらAが離れた

『ご、ごめん。慣れてないから緊張しちゃって、やっぱり無理かも』

渡「大丈夫だから」

顔を赤くしながら俯いているA

あぁー！もう！
どうすれば良いんだよ...