ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ8)

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第107話ページ8

飾り付けを全部外して名残惜しいけど解散した

私は翔太くんと涼太くんと一緒に帰ることになった

『時間あっという間だったね』

宮「うん。A、改めてプレゼントありがとう」

『ううん。気に入ってくれるか分からないけど』

宮「あそこで言うと康二とか、からかうから言えなかったけど嬉しいよ」

渡(俺の前なら良いのかよ...)

センスがないから心配だったけど
気に入ってくれたなら良かった！

涼太くんと家が違う方向になるから
途中から翔太くんと2人になった

渡「さみぃ～。雪降ってきたじゃん」

『本当だ。初雪だね～』

渡「あそこに自販機あるから、なんか飲む？」

『うん。暖まりたいかも』

渡「何にする？」

『自分で買うよ』

渡「そこまで俺、ケチじゃないから」

そう言いながら翔太くんはココアを買ってくれた

『はぁ～。美味しい！』

渡「暖まるわ～」

私は翔太くんに気になっていたことを聞くことにした

『ねぇ。翔太くん』

渡「何？」

『梨花ちゃんと別れた理由って、私が関係してたりしてる？』

渡「え？」

『また梨花ちゃんの不安要素になってたり、2人の邪魔してたりとかしてないかなって...』

渡「Aは関係ないから。俺が愛想つかれただけだから」

『そんなことないよ。翔太くん、梨花ちゃんのこと大事に想ってたのに...』

渡「そんなに良い彼氏に見えてた？」

『学校でイチャイチャしたり、放課後デートしたりすごく仲良かったしお似合いだった』

渡「そんなにイチャイチャしてた？」

『幸せそうだなって思って見てたよ』

渡「...そっか」

大切な幼馴染みには幸せになってほしかったのに...

渡「まぁ、さすがにクリスマスイブに別れを告げられるとは思わなかったけどな」

『そうだよね』

渡「やっぱ、それなりにショックだったからさパーティーあって気も紛れたし良かった」

『本当に大丈夫？』

渡「何？心配してくれてんの？」

『当たり前でしょ』

渡「...じゃあさ、慰めてよ」

『え？』

渡「俺のこと心配なんだろ？慰めてよ」

慰めてと言われても、何をしたら良いんだろう？
とりあえず私が浮かんだのは頭を撫でてあげることぐらいだった

『よしよし？』

渡「何、これ」

『慰めてる』

渡「ははは。お前の慰めるってこういう感じなんだ」

『ごめん。何か間違えてる？』

渡「いや、良いんだけどさ...」

恥ずかしがりだから、やめてって言うかなと思ったら
意外と満更でもないように見えた