第147話 ページ48
次の日、学校に着くと翔太くんがまだ来てないことを確認しながら深澤くんがスグに私のところに来た
深「おはよう!Aちゃん!なべとのデートどうだった?」
深澤くんはいつも直球で聞いてくるよね
『楽しかったよ?』
深「なべに何もされてない?」
『...手は繋いだよ』
深「映画見に行ったんだよね?」
『うん』
深「ちなみにペアシート?」
『そうだけど...』
深「へぇ〜。もしかして手とか握られた?」
『どうして分かるの?』
深「映画デートの定番じゃん」
なっちゃんも言ってたけど、そんなに定番なんだ
深「手、握られただけ?」
『えっと...』
深「なになに!?Aちゃん顔赤くない?何されたのか気になるんだけど!」
『も、もう!うるさい!』
深「あはは。ごめんごめん」
あの時のことを、どう説明したらいいか分からないのもあるけど
色々と思い出してしまった
『最初は握られただけだったんだけど、手の触り片が...』
深「ははーん。なるほどね」
『それで、その...声出そうになるのを楽しそうに見られて』
深「まぁ、そうなるよね」
『翔太くんは余裕な顔してたけど、私は恥ずかしかった』
深「多分、なべも余裕なかったと思うよ?」
『え?』
深「俺だったら、チューしてるもん。だから我慢したんじゃない?」
『そうなのかな?』
そんな風には見えなかったけど
深「映画のあととかは?」
『あっ、深澤くんに貰ったアドバイスは使ったよ。自分から手を繋ぐやつ』
深「あ〜。あれね!どうだった?」
『反応薄かった。頑張って恋人繋ぎしてみたんだけど』
深「へぇ〜。恋人繋ぎしたんだ?」
『周りのカップルがそうしてたから』
深「なるほどね〜」
どうしてこんなに深澤くんに報告してるんだろう
渡「おはよう〜」
深澤くんと話してたら今日も翔太くんが時間ギリギリに教室に入ってきた
深「あっ、なべ!おはよう」
『...おはよう』
渡「なんか顔赤くない?」
『えっと...』
深「今Aちゃんからデートの話聞いてたんだ」
渡「お前、また聞いてんのかよ」
深「Aちゃんの反応が可愛かったからさ、つい聞いちゃった」
『もう...』
渡(そんな顔、ふっかに見せんなよ)
『もうすぐチャイムなるよ!』
私は恥ずかしくなって逃げるように席についた
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作者名:yuki07 | 作成日時:2023年11月11日 18時