ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ47)

今日:28 hit、昨日:122 hit、合計:108,328 hit

第146話ページ47

翔太side

Aとショッピングモールに行って買い物して夕飯を食べながら話をした

『あっ、そうだ！翔太くん、これ貰ってくれる？』

渡「ストラップ？」

多分、映画のグッズのストラップだな

『うん。今日の思い出にお揃いで買ってみたの』

渡「へー。ありがと」

お揃いで買うとか、ただのカップルじゃん

気が付けばあっという間に時間が経っていた

あとはAを送り届けるだけか

渡「明日学校だしそろそろ帰るか」

『そうだね』

手を差し出せば素直に握り返してくる
コイツ、彼氏でもなく好きでもない男と手繋ぐんだな
デートだから、この対応してるなら俺以外でもそうなるのかと思うと怖いな

まぁ、多分この言葉を口に出したら幼馴染みだからって返ってきそうだから言わないけど

Aの家が見えてきたら、急にAが立ち止まった

渡「どうした？忘れ物でもした？」

『ううん。もう少し一緒に居たかったなって...』

コイツ、本当に無意識に自分で爆弾発言してるの分かってないんだろうな

俺だって、まだ一緒に居たいけど...

渡「他の奴には言うなよ。デートの帰り際とか飲み会の終わり際とかに一緒に居たいとか言ったら帰してもらえなくなるから」

俺はまだ理性はあるし、紳士に対応出来るほうだからいいけどさ
他の男だったら間違いなくお持ち帰りだな

『でも、本当のことだよ？今日、楽しかった』

渡「ん。俺も楽しかった」

はぁ...
マジで計算してないのか疑うぐらい俺が欲しい言葉をくれるからキュンキュンするんだけど

渡「なぁ、俺達このまま付き合ってみない？」

『え？』

渡「お試しみたいな？」

『ごめん。それは出来ない』

渡「そうだよな」

『試しに付き合うのは翔太くんに失礼だから』

脈ある行動されたけど、こういうところは真面目なんだよな

渡「言うと思った」

『でも、翔太くんのこと考えてるから』

渡「ん。じゃあ返事待ってる」

『今日はありがとう。また明日、学校で』

渡「ん。おやすみ」

『おやすみ』

Aとのデート楽しかったけど、理性との戦いだった

笑ったり照れたり驚いたり怒ったり、コロコロと変わるAの表情が可愛くて何回キスしたい衝動を抑えたんだろうな

これから俺のこと、本当に意識して見てくれるのか分からないけど、今は待つことしか出来ない

Aにとって俺の存在はなんなのか、俺はただの幼馴染みから脱げ出せるのか...

そもそも、その日が来るのか...