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第143話 ページ44

デート当日になった
帰り道、一緒になることあっても
こうして翔太くんと2人きりで出掛けるのは、いつぶりなんだろう


待ち合わせ時間よりも少し早く着いてしまった
これだと、まるで張り切ってる人みたいだな


渡「A!」

『あっ、翔太くん』

渡「ごめん。待たせた?」

『ううん。早く着いただけだから大丈夫』

渡「じゃあ、行くか」

『うん』

渡「ん」

翔太くんが私に手を差し出した

『え?』

渡「...手、デートだし繋いどく?」

『あっ、そうだね』


翔太くんは少し耳を赤くしながら私の手を握った

こういう時、自然な流れで手を繋ぐものなんだろうけど
よくわからない

中学生の時も少し付き合ってた彼氏が居たけど
タイミングが分からなくて手を繋げない時もあった



渡「映画なに見るか決まってる?」

『今、人気の少女漫画の実写化があるんだけど、それでもいい?』

渡「じゃあ、それにするか」

『そうだ!ポップコーン食べようよ!』

渡「じゃあ俺は席選んどくわ」

『ありがとう』


翔太くんとだからかな
デートしてる実感があまりない
それだけ、ただの幼馴染みという関係が強いんだろうな


スクリーンに入って翔太くんに選んで貰った席に向かうとペアシートの席だった


『ペアシート?』

渡「デートだし邪魔されたくないじゃん?まぁ、嫌だったら変えてもいいけど...」

『ううん。嫌じゃないよ』

渡「そっか」


席に座るとしばらくしたら映画が始まった

私も翔太くんも久しぶりの映画館で
映画を見ながらポップコーンを食べるのが醍醐味だからデートということを忘れて満喫していた

だんだんポップコーンが無くなってきて底の方に手を入れると、お互い同時に手を入れていたから手が触れあった


『あっ、ごめん。食べ過ぎたかも』

渡「いや、俺も結構食べたから」

『ううん。大丈夫』


空っぽになった入れ物をそのまま持っていると
翔太くんに手を握られた


『え?』

渡「お前、ポップコーン食べるのに夢中すぎ」

『あはは。つい...』

渡「これ、一応デートだからな」

『ごめん』


そこからは翔太くんにずっと手を握られたまま映画を見ることになった

映画に夢中になっていると、たまに翔太くんが私の手を弄ってくるから、くすぐったくて声を出さないようにしている


『しょ、翔太くん...』

渡「しー!みんな見てるから」



翔太くんは最初から映画を見るつもりなかったんじゃないかと思うぐらい私の反応を楽しんでいた気がした

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設定タグ:渡辺翔太 , SnowMan , スノーマン   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:yuki07 | 作成日時:2023年11月11日 18時

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