第142話 ページ43
翔太side
Aからのデートの誘いは嬉しかった
次の日には、俺達デートすることが広まっていた
よく考えてみればAは気付いてないけど、モテるし当たり前か
他のみんなも知っていて、色々と聞かれた
向「Aちゃんから誘ったんやってな」
渡「うん。まぁ、こんなに話が広まるとは思わなかったけどな」
ラ「教室で声かけられたんだよね？普通にバレるよ」
渡「何でそこまで知ってんだよ」
深「俺が教えた！いや〜。大胆だったよね。ビックリしたわ」
俺だって内心パニックだった
いきなりAから「デートしよう」って言われたから
目「何処に行くか決まってるの？」
渡「映画見に行く」
向「良いやん映画！暗がりの中で手とか繋いだりするんやろ？」
佐「あー！いいねー！」
向「手と手が触れて「あっ！」ってやつね！」
佐「翔太！絶対ペアシートにしといたほうが良い！」
渡「妄想しすぎ」
向「そんなん言うてるけど、映画デートなんてそういうもんじゃない？」
デートで映画ってあんまり行ってないけど
俺もそういうイメージしかない
宮「A、どんなジャンル見るんだろう」
佐「オススメの映画あるよ！この間、公開されたアニメなんだけど〜」
岩「初デートだよ？アニメはないんじゃない？」
佐「えー！」
深「やっぱりここはラブストーリーとかが良いと思うよ」
ラ「え〜。でもキスシーンとか一緒に見たら気まずくならない？」
深「それも映画の醍醐味だって！」
俺達のデートなのに、どうしてこんなに盛り上がりすぎじゃない？
「渡辺くん！」
渡「橋本じゃん。なに？」
「Aに告白したんだってね」
渡「うん」
「渡辺くんが好きなのは薄々気付いてたけどね」
渡「そんなに分かりやすい？」
「だって、他の男子と居る時見てたからね」
無意識に見てるんだろうな
「脈あり？」
渡「いや、全然」
「やっぱり幼馴染みの壁なのかな〜」
渡「勢いでキスした時はさすがに意識してたけど」
「はぁ！？キスしたの！？聞いてないんだけど！」
渡「声デカイって」
「キスとか付き合ってからでしょ！」
渡「我慢出来なかった」
「はぁ...」
呆れてデカイため息ついてんじゃん
「それ以上はないよね？」
渡「うん。してない」
逆に出来ないだろ
本当に壁を越えることになるから
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作者名：yuki07 | 作成日時：2023年11月11日 18時
