第138話 ページ39
翔太side
クラス替えして数日が経った
教室を見渡すとAの姿がないことは結構ある
その時だいたいは、涼太のところに行ってる
まだ寂しいとか思ってるのか知らないけど
涼太だって満更でもないだろうな
佐「翔太、Aちゃんと進展ない感じ？」
渡「お前だって見てればわかるだろ」
佐「まぁね」
渡「アイツ、告白しても意識しないってことは俺のことなんとも思ってないんだろうな」
向「えっ！？しょっぴー、Aちゃんに告白したん！？」
渡「まぁ、だいぶ前に」
向「何で黙ってたん！」
渡「いや、別に言うほどのことでもないだろ」
向「で、Aちゃんの返事は？」
渡「その時、返事聞いてなかったんだよね」
向「なにしてん。そこは大事やろ！」
佐「だよね〜」
マジでそう思う
でも、今更聞けないじゃん
まぁ、聞かなくても分かるけど
Aにとって俺は、ただの幼馴染みでしかない
この関係を壊すとAは俺とは関わらなくなるのが目に見えてる
実際、俺に彼女が居た時に避けられたりしたし
佐「ちなみにキスもしちゃったらしいよ」
渡「おい」
向「えっ！？」
目「それってさ、合意の上で？」
渡「1回目は違うけど、2回目は合意の上で」
ラ「じゃあ可能性アリじゃん」
向「どんな反応やったん？」
コイツ、めっちゃ聞いてくるじゃん
渡「ファーストキスだったんだよね。アイツ」
向「マジで！？」
渡「うん」
今、こうやって話しててもあの時のAの反応を思い出してしまう
めっちゃ可愛かった
ラ「しょっぴー、顔に出てる。気持ち悪い」
渡「気持ち悪いってなんだよ！」
目「舘さんは、このこと...」
渡「知ってる」
ラ「三角関係だ」
佐「Aちゃん、今日も涼太のところに来てたよ」
渡「うん」
岩「"行くな"とか言わないの？」
渡「束縛したくないし、彼氏でもないからな」
岩「俺だったら行ってほしくないし、渡したくない」
ラ「岩本くんらしいね」
佐「そういえばAちゃんと涼太、お似合いだねってクラスの子が言ってたな〜」
向「自然よな。2人の距離感」
渡「この話は終わり！」
みんなAの話で盛り上がりすぎじゃない？
もしかして、ここに居るやつ全員好きってことないよな？
だとしたら、ライバル居すぎじゃね？
めめとか、ライバルにすらならない
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作者名：yuki07 | 作成日時：2023年11月11日 18時
