ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ38)

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第137話ページ38

深澤くんが教室を出ていって、2人きりになってしまった

どうしよう
あの時の話をしたばかりで、顔を見れない

渡「ふっかに何か言われた？」

『えっ！？』

渡「いや、明らかに落ち着きないし、顔も赤いし...」

『えっと...その...』

渡「あの時のことでも、聞かれた？」

『...うん』

渡「はぁ...アイツ、何聞いてんだよ」

本当にそう思う
相談をしてたはずなのに、キスの感想聞かれるなんて思わなかったから

『あの時のこと思い出して、それでその...』

渡「意識してんの？」

『意識しないように気をつけてたんだけど、さすがに話したばかりだと...』

渡「顔真っ赤じゃん。ふっかの前でもそんな顔してたの？」

『分からないけど、翔太くんの前だから余計にだと思う...』

渡「なんだよ、それ。可愛すぎ」

『え？』

渡「また、キスしたくなるじゃん」

『えっ！？みんな居るからダメだよ』

渡「いや、そういう問題？」

『え？』

渡「好きでもない男にキスされるのって、嫌だろ」

『あの時、したくせに...』

渡「ごめん。あの時は我慢出来なかった。でも、今はまだ大丈夫だから」

ほら。やっぱりこの話になると気まずくなる
どうして深澤くん、このタイミングで居なくなるの
もう、計算にしか思えない

渡「でも、お前意識してるようには見えなかったから安心した。なんなら忘れてんじゃないかと思った」

『意識したら元に戻れなくなるから...』

渡「悪いけど、俺はもう元に戻れないから。避けられる覚悟もしてる」

そうだよね
もう今まで通りにはいかないよね

渡「お前に告白したこと涼太にも言ってるから。まぁ、アイツは俺の気持ち最初から知ってたけど」

『えっ！そうなの？』

渡「Aが鈍感すぎなんだよ」

『ごめん』

渡「幼馴染みなのは変わらないけど、これからは、ただの幼馴染みじゃなくて1人の男として見てほしい」

『うん』

渡「うわぁ...絶対、今俺顔赤いよな。カッコつかないんだよな」

『翔太くん、照れ屋さんだから』

渡「Aも人のこと言えないけどな」

意識はしつつも、翔太くんが普通に話してくれているおかげで、思ってるほど気まずくはならなかった

深「いやー、授業間に合って良かったー！」

『やっぱり深澤くん、タイミング良すぎ』

渡「だな」

深「ん？何？もしかして良い雰囲気な感じだった？」

渡「いや、別に」

『なんでもないよ』

深「なんだよ2人して！気になるじゃん！」