ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ37)

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第136話ページ37

私は誰かに聞いてほしかったのかもしれないと思うぐらい深澤くんに話した

深「やっぱり幼馴染みとしてしか見てなかったか～」

『うん』

深「でもさ、告白されてキスもされたわけじゃん？意識しないの？」

『意識したら戻れなくなる気がして...』

深「ただの幼馴染みでいたい？」

『関係がおかしくなるぐらいなら...』

深「うーん。難しいね。なべもさ、だいぶ勇気だしたと思うんだよね。Aちゃんがそう思ってるのも分かってたからさ」

『そうだよね...』

頭の中では分かってるけど、私は自分勝手だな
なかったことにしようなんて、本当は出来ないのに

深「でさ、なべとのキスどうだった？」

真剣に話を聞いてくれてると思ったら、ニヤニヤした顔で質問してきた

『ど、どうして深澤くんに言わないといけないの』

深「えー、ここまで話聞いたんだから教えてよ」

『どう答えたらいいか分からない質問なんだけど』

深「正しい答えはないから大丈夫！」

何が大丈夫なのか分からない

『私、ファーストキスだったの』

深「うんうん」

『だから、翔太くんキス慣れてるなとは思った』

深「なるほどね～」

『どうしたらいいか分からなくて、ただ翔太くんに委ねてた』

深「理想のキスだわ。男ってリードしたいからさ」

『私の知らない翔太くんで戸惑いはあったけど、優しくて...』

深「へぇ～」

『って！こんなこと聞かないでよ！』

深「あはは。Aちゃん、顔真っ赤！かわいい～」

『もう！この話は終わり！』

深「でも、良かった。全く意識してないわけじゃなくて」

『嫌ではなかったんだけど、2人になると思い出しちゃいそうで深澤くんが居てくれるから自然でいれてるとは思う』

深「なべとの話、他の人には言えないでしょ？いつでも話聞くよ」

『ありがとう。少しスッキリした』

深「そっか」

『逆に思い出しちゃったよ...』

深「初々しいな～」

『からかわないでよ』

深「あはは。ごめんごめん」

渡「何の話してんの？」

『しょ、翔太くん！』

タイミング悪すぎる
深澤くん、ニヤニヤしてるし

渡「何慌ててんの？」

『あ、慌ててないよ？』

深「なべの話してたの」

渡「俺の話？」

深「ヤバッ！俺、辞書忘れたわ！佐久間に借りてくる！」

『えっ！ちょっと！』

どうしてよりによって、2人になるの今なの...