第134話 ページ35
翔太side
3年になって新しいクラスになった
1年の時に仲良くなった、ふっかと一緒になったから
この残りの1年楽しみだなって思っていた
Aとも一緒のクラスだった
涼太とはクラスが離れて少しほっとしている
Aは橋本が居なかったら、だいたい涼太と一緒に居ることが多かったから
その光景を見なくて済む
けど、やっぱりAは涼太と一緒が良かったみたいで寂しそうにしている
涼太のことも、ただの幼馴染みだと思ってるなら
俺が居るんだから別に良いじゃん
とか思うけど、Aにとっては3人でセットなんだろうな
『翔太くん、また一緒のクラスになれたね!』
渡「あぁ、うん」
Aと一緒のクラスになれて嬉しいけど、顔に出しすぎるとダサいから、何とも思ってない雰囲気を出していた
『涼太くんと離れちゃったね。寂しくなるね』
そんなに涼太と一緒のクラスが良かったのかよ
イライラしてきた
渡「お前さ、わざと言ってんの?」
『え?』
渡「気付けよバカ。涼太、涼太って他の男の名前ばっかり言ってさ...」
『翔太くん?』
深「気にしないで。なべ、ヤキモチやいてるだけだから」
『え?』
渡「お前バカ!違っ...わないけど...」
コイツ!余計なこと言いやがった!
深「Aちゃん、無意識に舘さんの話しすぎ。好きな子に他の男の話ばかりされるのってキツイんだよ?」
マジでその通り
『ごめん。私はただ、最後の学校生活3人で過ごしたかっただけで...』
渡「わかってるけどさ...少しは俺のこと考えろよ」
『ごめん。気付けなくて』
申し訳なさそうな顔をするA
別にそんな顔が見たいわけじゃない
ただ告白したにもかかわらず、全く意識されてないことにもモヤモヤしてた
渡「もういいから、授業始まるし席つけよ」
『これだけは言わせて?私、翔太くんと一緒になれて嬉しいよ?』
何でここで今欲しい言葉言うんだよ
そんなこと言われたら俺も言うしかないじゃん
渡「...俺だって嬉しいから」
『本当?』
嬉しそうな顔で聞き返してくるA
渡「...うん」
『仲直りの握手しよう?』
渡「子供かよ...」
手を差し出してきたから握手をすれば嬉そうに笑ってる
たかが握手だけど、こうやって少し触れていても意識してくれる感じがないんだよな
どうすればいいんだよ
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作者名:yuki07 | 作成日時:2023年11月11日 18時