ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ34)

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第133話ページ34

春がやってきて3年生になった

春になると、もちろんクラス替えになる
今日がその日の発表だった

私はなっちゃんと別のクラスになってしまった

2年生の途中から転校してきた私と初めて仲良くなってくれた女友達だったから、私にとって特別な存在

関係が変わることはないんけどね

深「Aちゃん、同じクラスだね！」

『そうだね』

深「いやー、最後の学校生活楽しみだわ」

3年生は、3クラスに分けられていた

私のクラスには翔太くんと深澤くんが居る

涼太くんは佐久間くんと一緒

なっちゃんは運が良く、阿部くんと一緒らしい

2年生の時は涼太くんも一緒だったから寂しくなるな

『涼太くん、クラス離れちゃったね』

宮「ふふ。寂しい？」

『顔に出てた？』

宮「うん。出てるよ」

『...休み時間に遊びに行ってもいい？』

宮「うん。いいよ」

佐「俺にも会いに来てね！」

『うん。わかった』

涼太くんは相変わらずスグに私のことに気付いてくれて安心させてくれるよね

深「なべー、顔！顔！」

渡「顔がなに？」

深「不機嫌な顔になってる」

渡「なってないから」

深「まぁまぁ！一緒のクラスになったんだし良いじゃん！」

渡「...うん」

3人では一緒に居られないけど、翔太くんとは一緒になれた。それだけでも嬉しいのに欲張ったらダメだよね

『翔太くん、また一緒のクラスになれたね！』

渡「あぁ、うん」

『涼太くんと離れちゃったね。寂しくなるね』

渡「お前さ、わざと言ってんの？」

『え？』

渡「気付けよバカ。涼太、涼太って他の男の名前ばっかり言ってさ...」

『翔太くん？』

深「気にしないで。なべ、ヤキモチやいてるだけだから」

『え？』

渡「お前バカ！違っ...わないけど...」

ゴニョゴニョと濁す翔太くん

深「Aちゃん、無意識に舘さんの話しすぎ。好きな子に他の男の話ばかりされるのってキツイんだよ？」

そうなんだ
私、知らないうちに何回も話してる気がする

『ごめん。私はただ、最後の学校生活3人で過ごしたかっただけで...』

渡「わかってるけどさ...少しは俺のこと考えろよ」

『ごめん。気付けなくて』

渡「もういいから、授業始まるし席つけよ」

『これだけは言わせて？私、翔太くんと一緒になれて嬉しいよ？』

渡「...俺だって嬉しいから」

『本当？』

渡「...うん」

『仲直りの握手しよう？』

渡「子供かよ...」

翔太くんは呆れながらも、ちゃんと握手をしてくれた