ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ31)

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第130話ページ31

翔太side

もうこうなったら元には戻れないのは分かっている
だから俺はAに告白した

Aは案の定、驚いている

渡「お前、全然意識してくれないからってキスするの間違いなのは分かってたんだけどさ...」

『...うん』

渡「部屋に2人きりで、Aが近くに居たら我慢出来なかった」

『翔太くん...』

渡「俺、お前が思ってるほど優しくないから。下心だってあるし、ヤキモチもやいてる」

Aは鈍感だから自分が想ってる全てを伝えた

『...翔太くんは優しいよ』

渡「優しい奴がいきなりキスするか？相手の合意もないのに。しかもファーストキスとか...」

『でも、嫌じゃなかったよ』

渡「...嫌じゃないならさ、キスやり直していい？」

俺、何言ってんだよ
こんなのAにキスしたいって下心出すぎじゃん

『えっ...』

さすがのAも戸惑ってるじゃん

渡「ファーストキス、あんなんじゃ嫌だろ。ロマンチックでもないし」

『...観覧車じゃない』

なんだよ。それ
"嫌だ"って言わないってことは"良い"ってことだよな？

渡「...良いか？」

『...っ！』

あえて耳元で聞いてみるとAがピクリと反応する
弱点知ってると意地悪したくなるんだよな

返事を待っているとAが目を閉じて俺からのキスを待っている

ヤバい。緊張してきた
経験はあるのにAが相手になると違うんだな

軽く触れるキスをすると、しばらくしてAの目がゆっくりと開いた

『翔太くん...』

顔を赤くしながら俺の名前を呼んだ
あぁ、可愛い...

渡「A、好きだ」

俺、もうダメだ
少しだけって思ってたのに、何回もキスしてしまう
軽く触れるようなキスなんかじゃなくて、もっとAを感じたい

Aもそれに応えようとしてくれる
たまに小さく漏れる声が聞こえる
このまま、俺のモノになってよ...

『はぁ...翔太、くん。もう、無理』

渡「あっ、ごめん」

『はぁ...はぁ...』

涙目で息を整えてる姿を見ると、俺がその顔をさせたんだと思うと色々と込み上げてくる

渡「マジごめん。がっつきすぎた」

『ううん』

渡「受け入れようとしてくれるA、スゲー可愛かったから...」

『知らない翔太くんを見た気がする』

渡「怖かった？」

『ううん。大丈夫』

渡「そっか...」

俺だって、Aの知らない顔見てる

『あんまり顔見ないで』

渡「なんで？」

『恥ずかしいから...』

あぁ、今すぐにでも俺のモノにしたい