ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ27)

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第126話ページ27

次の日、翔太くんは珍しく学校を休んでいた
居眠りとかするけど、休むことなんて滅多にないからどうしたんだろう

宮「心配？」

『うん。翔太くんが休むの珍しいから...』

宮「確かにね」

『涼太くんも知らない？』

宮「うん。あんまり連絡取らないかな。ふっかなら知ってるかもね」

『なるほど。聞いてくる！』

宮「いってらっしゃい」

深澤くんのクラスに行って聞きに行ったら
翔太くんが風邪をひいたらしい
多分、昨日私のこと待ってたからかもしれない

『大丈夫かな...』

深「うーん、両親仕事だし妹も学校だしな～」

『そうだよね』

深「そうだ！心配ならさ看病しに行ってあげたら？」

『じゃあ、深澤くんも一緒に行こうよ』

深「いや、俺が行っても家事出来ないし、こういうのは女の子が行くのが1番だって！」

『わかった』

原因は私にもある
ちょうどバイトが休みだから帰りに翔太くんの家に寄ることにした

一応、しんどくても食べやすいゼリーとか買ってみた

そういえば翔太くんの家、久しぶりかもしれない
呼び鈴を鳴らすと、しばらくしたら顔を赤くした翔太くんが出てきた

渡「え？A？何で家に...」

『深澤くんから風邪をひいたって聞いた。ごめん。昨日待たせてたから体冷えちゃったせいだと思う』

渡「別にお前悪くないから」

そう優しいことを言いつつも体は辛そうだ

『深澤くんに看病しに行ってあげたらって言われて、色々買ってきたの。入ってもいい？』

渡「...風邪うつっても知らないからな」

久しぶりに翔太くんの部屋に入るとガラリと部屋の印象が変わっていた
昔のままじゃないことは頭ではわかってるけど寂しいな

渡「あんまジロジロ見んなよ」

『あっ、ごめん。昔と変わったなって』

渡「はぁ...当たり前だろ」

『だよね』

ベッドに横になりながらため息をつく翔太くん

『薬飲んだ？』

渡「うん。飲んだから朝よりはマシ」

『食欲ある？』

渡「どうだろ。お腹は空いてるけど」

『じゃあ、ゼリー買って来たから食べる？』

渡「...食べる」

『はい。どうぞ』

ゼリーとスプーンを渡すも食べる感じがない

『食べないの？』

渡「俺、病人じゃん？食べさせてよ」

『え！？』

まさか、そんなことを言われるとは思わなかったから驚いてしまった

渡「ダメ？」

『ううん。いいよ』

熱があるせいなのか、少し甘えた声になっている
翔太くんには言えないけど、可愛いと思ってしまった