ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ23)

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第122話ページ23

お昼休み、ちょうど康二くんと岩本くんが食堂に居たから声をかけた

『康二くん。岩本くん。今、ちょっといい？』

向「え～。どないしたん？」

康二くんのはもう既に分かっている顔をしている

『これ、バレンタインチョコ』

岩「...ありがとう」

向「手作り！？」

『うん』

向「うわっ！美味っ！」

康二くんは早速開けてチョコを食べ始めた
食後のデザートみたいだ

岩「食べるの早すぎ」

向「だって、嬉しかったから」

岩「分かるけどさ」

『岩本くんには、本当は市販でバレンタイン限定のチョコを買おうかなって考えたりもしたんだけど...』

岩「考えてくれるのは嬉しいけど、俺はバレンタインは手作りの方が嬉しい」

『そっか。じゃあ良かった！』

向「俺さ、本命貰ったことないねん。友チョコが多いねんよな」

申し訳ないけどわかる気がする

向「まぁ、嬉しいことにはかわりないんやけどな」

岩「俺はあんま貰わないかも」

向「ほんまに、ありがとう！」

岩「家帰ってゆっくり食べる」

喜んでくれて良かった！
次は蓮くんとラウールくんかな

あの2人はモテモテだもんな
特に蓮くんはファンクラブの女の子からのチョコが多そうなイメージある

2人が居そうなところに行くとチョコを渡す行列が出来ていたから、とりあえず並ぶことにした
きっと、ほとんどの人が本命なんだろうな

順番が来てようやく渡せそうだ

ラ「あっ！櫻木さん！」

『これ、バレンタインチョコ』

ラ「わぁ！ありがとう～」

ニコニコと笑うラウールくんが可愛い

蓮くんは大量のチョコを持っていた
ファンクラブの人数分だけじゃないだろうな
手作りもあればブランドもある

『蓮くん、凄い量だね。こんなにあったら私のなんて比べ物にならないな』

目「そんなことないですよ。正直、待ってました」

『そうなの？』

目「さっき、康二が自慢してたから」

『そうなんだ』

目「貰っていいですか？」

『う、うん。どうぞ』

目「ありがとうございます」

こんなにあったら私のなんて要らないだろうに...

そのあと図書室に居るだろうと思い阿部くんのところへ行くと、なっちゃんも居た

渡すか悩んだけど1人だけ渡さないのも変だたら渡すことにした

阿部くんに渡すと、なっちゃんは複雑そうな顔をしていて、その様子を阿部くんが愛おしそうに見ている

こうも分かりやすいと、やっぱり可愛いよね