ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ3)

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第102話ページ3

翔太side

クリスマスイブ、今日は昼から梨花とデートの約束していた

Aが好きなことを自覚しておきながら
梨花と付き合っている俺は最低だ

だけどクリスマスイブ一緒に過ごす約束してたし
クリスマス前に別れるとか梨花も嫌だろうからなんて
甘えた理由で言わなかった

買ったプレゼントを持って梨花との待ち合わせ場所に向かった

先に梨花が待っていて俺に気が付くと手を振ってくれる

料理も出来て可愛い自慢の彼女だったな...
妬かれるのは、めんどくさかったけどさ

渡「お待たせ」

「ううん。行こう！」

今日は水族館に行くことになっている
日中は水族館を楽しんで夕方からそこのイルミネーションを見る

デートはだいたい梨花が行きたい場所を決めてくれていたから悩むこともない

こうやって手を繋いでデートするのも、あと何回なんだろうって
少し寂しくなるのは、ちゃんと好きだったからだよな

「ペンギン可愛かったね」

渡「たまには水族館もいいな」

「あっ！もうすぐイルミネーションの点灯始まるみたいだよ！行こう！」

渡「うん」

俺はプレゼント渡すタイミング、ずっと考えてた
半日も過ごして、まだ渡せてない
イルミネーションの時に渡すか

「見て！綺麗！」

渡「そうだな」

周りはクリスマスイブだからか、カップルが多い
雰囲気的にも今渡すのがいいよな

渡「梨花。これ、クリスマスプレゼント」

「ありがとう！私もねクッキー作ってきたんだ！」

渡「うわっ！美味そう！」

「昨日作ったんだ」

渡「ありがとう」

無事プレゼント渡せて良かって安心した

ご飯も食べてイルミネーションを満足するまで見て帰ることになった
梨花を家まで送り届けていると急に立ち止まった

渡「どうした？」

「翔太くん、私達別れよう」

渡「え？急にどうしたんだよ」

さすがに急すぎて動揺した

「もう、疲れちゃったの」

渡「いや、なんで今日なんだよ」

「ごめん」

渡「急すぎてパニックなんだけど」

まさか梨花から別れを告げられるとは思ってなかった

「翔太くん、櫻木さんのこと好きって気付いたよね？」

渡「なんで...」

「見てれば分かるよ。最近、前よりも櫻木さんのこと見てるから」

渡「...ごめん」

「翔太くんはさ最近気付いたんだろうけど、本当はもっと前から好きだったよ。櫻木さんのこと」

渡「えっ...」

じゃあ、分かってたうえで付き合ってたってこと？