第119話 ページ20
朝起きると部屋に翔太くんの姿があるのが不思議で仕方なかった
朝食も一緒に食べて家から一緒に登校
朝、この時間に翔太くんが歩いていることはないから違和感を感じる
ギリギリで学校に来ることもあるから、ビックリされるかもしれない
学校に着くと案の定、翔太くんが来ていることに驚かれていた
佐「えっ！？翔太早いじゃん！」
渡「俺だって、やれば出来るんだって」
深「Aちゃんも一緒だったんだね」
『うん』
一緒にお泊まりしてたことは秘密だから言わないようにしなきゃ
深「あっ、聞いたよ。Aちゃん合コン行ったんだって？」
『えっ、どうして...』
深「もう広まってるよ？」
『ということは、涼太くんも？』
深「うん。知ってるよ」
佐「珍しく動揺してたよね」
『そうなんだ』
なるべく早く説明しなきゃいけなそうだ
深「なべがAちゃんを心配して走って行ったって話もクラスの奴から聞いたよ」
渡「アイツら...」
佐「カッコいいじゃん！翔太！」
『そうだったんだね。ありがとう』
渡「別に...」
佐「あはは。ツンデレだ」
そこまで心配させてしまってたんだ...
渡「はぁ...」
深「昨日のことで何人か、なべがAちゃん好きなの気付かれてるよ」
渡「マジかよ...」
深「まぁ、分かるけどね。好きな子が合コンに行って他の奴とって思うとさ」
渡「まさにその状況だった」
深「え？マジで？」
渡「俺居なかったらヤバかったと思う」
深「なべ、ヒーローじゃん」
渡「そんな良いもんじゃないから」
深「あとで詳しく聞かせてよ」
渡「わかったわかった」
教室に入ると涼太くんと目が合って私の所に来た
宮「おはよう」
『涼太くん、おはよう』
宮「聞いたよ。合コンの話」
『だよね...』
宮「はぁ...なんで合コンなんて...」
『その、人数合わせで...』
宮「Aが優しいのはわかってるけど、断ることも大事だよ」
『...うん』
宮「変な人に捕まらなかった？」
『それが、その...』
言いにくいけど、涼太くんに全てを説明した
翔太くんに助けて貰ったことも
宮「そっか。怖かったよね。思い出させてしまってごめん」
『ううん。大丈夫』
宮「でも合コンなんて出会いの場だし、下心のある男が居るのが当たり前だよ」
『うん。今回でわかった』
宮「今回は翔太が助けに来てくれたから良かったけど、もう合コンなんて行かないって約束して。心配だから」
『うん。もう行かない』
宮「よし。約束ね」
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作者名：yuki07 | 作成日時：2023年11月11日 18時
