ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ19)

今日:33 hit、昨日:93 hit、合計:108,211 hit

第118話ページ19

翔太くんとお泊まりは小学生以来かな

お互い家に遊びに行くことが多かったから、そのままお泊まりなんてこともあった

懐かしいなと思い出しながら
布団でスマホを見てる翔太くんをベッドから眺めていると目が合った

渡「なに？」

『懐かしいな～って』

渡「まぁな」

『一緒に寝る？』

渡「は？」

『冗談』

渡「お前さ、冗談でもそういうこと言うなよな」

『ごめん』

渡「昔とは違うんだから寝るわけないだろ」

『...そうだよね』

渡(冗談キツイって。これが計算じゃないってところがAなんだよな)

昔とは違うか...
幼馴染みなのは変わらないのに年齢を重ねる度に変化はしていくんだろうな

渡「あっ！お前、マジでこのこと誰にも言うなよ？」

『どうして？』

渡「高校生で異性の家に泊まりに行くってことは、色々想像されるし変な噂広まるだろ」

『わかった』

渡「あとさ、後先考えずに行動しすぎなんだよ。合コンだって下心ある奴しか居ないし」

『お願いされて、つい...』

渡「お願いされたら行くのかよ。嫌なら断れば良いじゃん」

『断りづらくて...』

渡「本当かよ。メイクもバッチリしてたじゃん」

『一緒に行った女の子にして貰ったの』

渡「あんな濃いメイク、お前らしくないし止めといたほうがいいって」

そうだよね
化粧は化ける
まさにその言葉は私にピッタリかもしれない
最初に鏡で見た時に見慣れない姿に戸惑ったから

渡「あのお守り、外しておいたほうがいいって。彼氏ほしいなら別だけどさ」

『うん。そうする』

なっちゃんには悪いけど、変に目立ってしまうから外しておこう

渡「合コンみたいな出会いの場、行かなくたってAモテてるし行く必要ないだろ」

『え？』

渡「やっぱり自覚ないよな」

『私、告白されたことないよ？』

渡「俺や涼太が近くに居たら言えるわけないだろ」

『そうなのかな？』

確かに涼太くんはよく、私に変な男の人が寄ってくることを警戒している

てことは...

『涼太くんに合コンのことバレたらまずいよね？』

渡「今更かよ...」

『だって...』

渡「ガチギレじゃない？」

『どうしよう...』

渡「自業自得だろ」

『そうだけど...』

涼太くんが怒っているところは、あまり見たことないから想像出来ない

渡「はぁ...俺、もう寝るから。おやすみ」

『おやすみ』