ツンデレ幼馴染みと鈍感女子3 (ページ18)

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第117話ページ18

翔太side

アイツのことを思い出して震えるAを見てられなくて自分で上書きを提案したくせに
Aの反応が可愛くて意地悪してしまう

顔真っ赤にして可愛いって思うけど、アイツにも同じ顔見せてんだろうなと思うとムカつく

渡「顔真っ赤じゃん。アイツにもそんな顔してたのかよ」

つい本音が出てしまった
こんな時にヤキモチとかダサいよな

『してない。翔太くんだから...』

えっ...
なんだよ。それ

はぁ...可愛いにも程があるって
俺の理性どうしてくれんだよ

Aも落ち着いたから帰ることにした
そしたら泊まっていくかと聞かれた

正気かよ。コイツ
男に襲われかけたばかりなのに、よく言えるよな

てことは、俺のこと男として見てないってことだよな
いつまで俺は"ただの幼馴染み"のままなんだろう

『おばさん、お泊まり良いって！』

渡「あぁ、うん」

マジかよ

Aが嬉しそうに報告しにきたから普通に対応したけど
内心パニック状態

『お風呂入る？』

渡「じゃあ借りるわ」

リビングに行くと、おばさんが居たからお礼を言うと
ニヤニヤと俺を見ている

「Aちゃん、初めて男の子連れて来たのよ」

渡「そうですか」

平然としている風にみせて、ちょっと安心している

「大事にしてあげてね」

渡「いや、そういう関係じゃなくて...」

「はいはい」

絶対勘違いしてるな

「えっ！？翔兄！？」

渡「おぉ！佑樹じゃん！」

佑樹はAの弟
前にも少し会ったけど大きくなったよな

「なんで居るの？」

渡「まぁ、色々あってさ」

「泊まり？」

渡「もう遅いから泊まっていけばって言われてさ」

「マジかよ。姉ちゃん、ヤバ」

だよな。さすがに弟も引いてる

「姉ちゃんと付き合い始めたの？」

渡「付き合ってないから」

「そう」

一瞬安心してる感じに見えた
小さい頃から姉ちゃん好きだったもんな
可愛いやつだよな

「ねぇ、翔兄」

渡「ん？」

「姉ちゃんに手出すなよ。彼氏でもないんだから」

渡「分かってるって」

『はい！翔太くん、バスタオル！』

渡「あぁ、ありがとう」

『あれ？佑樹、起きてたんだ』

「うん」

『翔太くん、久しぶりに泊まるから佑樹もくる？』

「行かない。俺居たら邪魔だろ」

『そんなことないよ？』

「はぁ...分かってないよな」

『え？』

溜め息をつきながら佑樹はリビングを出ていった

『ごめんね。反抗期なの』

渡「大丈夫だから」

Aの鈍感さに弟まで呆れてるじゃん