第112話 ページ13
翔太side
クリスマスの時のことをずっと気になっていた
気まずくならないかなとか、避けられるのかなとか...
いざAに会ったら、Aはなんとも思ってなかった
全く意識もない感じだし考えていた俺がバカみたいじゃん
深「何？Aちゃんとなんかあったの？」
渡「なんもないから」
深「ハグしたんだ？」
渡「聞こえてんじゃん」
深「まぁ、たまたま？」
興味津々に俺に聞いてくる
ふっか、こういう話好きだよな
渡「フラれたから慰めてって言ったんだよね」
深「うんうん」
渡「そしたら頭撫でられてさ」
深「あははは！Aちゃんらしいね」
そうなんだよな
Aらしいんだよ
渡「でもさ、アイツ無防備じゃん？他の男には触るなよとは言っといた。俺だから良いけどさ分かんないじゃん？」
深「まぁ、確かに」
とか言いながらも好きな子に触られるのは嬉しいわけで
100％、手を出さないって俺だって分からない
実際、抱き締めてもいいかとか聞いてるし
渡「まぁ、色々あって...」
深「その色々が気になるんだって！」
渡「うるさいな。で、男が慰めてほしいって言ってきたらハグだって教えたんだよね」
深「えっ！？Aちゃんからのハグだったの！？」
渡「冗談で言ったんだけどさ、アイツ冗談通じないタイプじゃん？」
深「どんな感じだったの？」
渡「スグに離れちゃたんだけど、慣れてない感じがさ可愛いんだよね...」
深「へぇ〜？」
渡「なんでお前がニヤニヤしてんだよ！」
気持ち悪いな
とか言いつつ、多分俺もニヤニヤしてると思う
深「いや、なべがAちゃんのこと大事にしてるのが伝わるな〜ってさ」
渡「なんだよ、それ」
深「いや、今までのなべだったらさキスしてそうじゃん？」
渡「...まぁな」
正直、Aが離れなかったら理性どうなってたか分からない
深「やっぱり特別なんだろうな」
渡「向こうは意識もしてないけどな」
深「告るつもりないならさ、これからどうすんの？」
渡「そこなんだよな〜」
深「いつまでも関係が続くとは限らないじゃん？」
渡「まぁ、確かに」
難しいところだよな
言ってしまったら俺は楽になるけど
Aを困らせる原因になるわけだし
深「まぁ、なんかあったら聞くから」
渡「うん。ありがとう」
相談相手が居てくれるのは助かるわ
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作者名：yuki07 | 作成日時：2023年11月11日 18時
