第101話 ページ2
「阿部くんと離れちゃったな...」
阿「なるべく早く戻ってくるから待ってて」
「うん！行ってらっしゃい！」
阿「行ってきます」
佐「リア充がいるぞ！」
深「いいよな〜。クリスマスに彼女が居るのって」
阿「も〜う、うるさいな〜」
阿部くんもそんなことを言いつつも嬉しそうだ
買い出しチームを見送り、私達は飾り付けを始めた
ラ「ねぇ。袋の中にサンタの服と帽子があるんだけど...」
佐「それ俺が選んだ！」
ラ「誰が着るの？男の子用と女の子用があるけど...」
「えっ！？私達着ないよ！？」
佐「サンタさん可愛いじゃん」
深「ゲームして負けた人が罰ゲームって感じでもいいよ？」
「絶対、嫌！」
『トナカイのカチューシャもあるんだね』
佐「せっかくのパーティーだから盛り上げたいじゃん？」
『どう？試しに着けてみた』
佐「あはは！可愛いじゃん！」
前に行った時に買ってたんだな
佐久間くんらしいといえば、らしいけど
高いところは男の子に任せるとはいえ、全てを任せるのは悪い
出来るだけ自分でもやりたいから椅子を使うことにした
ラ「櫻木さん、俺やりますよ！」
『でも、任せてばかりじゃ悪いから』
ラ「うーん、ありがたいけど〜」
何か言いにくそうにしているラウールくん
どうしたんだろう？
渡「バカ！お前、スカート履いてんのに椅子に乗るな！」
『あっ！ごめん！ラウールくん！そういうことだったんだね』
ラ「...はい」
渡「はぁ、そういうとこあるよな」
『ごめん』
渡「はぁ...」
深「なべ、どうした？今日、溜め息ばっかじゃん」
渡「別に...」
ラ「確かに珍しいかも」
渡「そんなことないから」
深「どんなクリスマスだった？」
佐「そうだ！ここにもリア充いたわ！」
渡「最悪だった...」
ラ「え？最悪？」
渡「梨花と別れたんだよ」
翔太くんと梨花ちゃんが別れた？
あんなに仲良かったのに、どうして...
佐「マジ？」
渡「うん。梨花に別れようって言われた」
深「うわ〜。クリスマスイブにそれは辛いな」
ラ「だから元気なかったんだね」
佐「もう今日はいっぱい食べて昨日こと忘れるぐらい楽しもうよ」
渡「うん。ありがとう」
確かに少し元気ないかもとは思ってたけど
まさか、そんなことになってたなんて...
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作者名：yuki07 | 作成日時：2023年11月11日 18時
