第34話 ページ35
私にもう1つの悩みが出来てしまった
この本丸の...
金銭問題!
前に山姥切に話していた計画を立てようとしていたのだが
思ってた以上の実費が...
『はぁ...』
「大きな溜め息だな」
『だって、みんなで楽しいことしようと思ってたから...』
「海なら金は要らないだろ」
『そうだけど、海といえばバーベキューじゃない?ビーチバレーとか、やっぱり遊びたいだろうし』
「はぁ..あんたは自分に金を使うことは少ないが、俺達を甘えかせすぎだ」
『だって、みんなの喜ぶ顔を見るのが嬉しいから...』
「...博多に相談してみるか」
『いいの?』
「俺はこういうことは得意ではないからな」
博多のところへ向かい、訳を説明すると一緒に考えてくれた
「此処を削れば少しはなんとかなりそうばい」
『さすが博多だね!』
「長谷部しゃんに見つかったら怒られるばい」
『だから長谷部には相談出来なかったんだよ』
「主は弟達に少し甘やかしすぎですな」
「確かに万屋に行く度におこづかいを貰ってるな」
『一期だって、甘やかしてると思うよ?』
「言い返されたな」
「お互い様のようですね」
「海、楽しみだな〜。主さんも一緒に泳ごうね!」
『私はかなづちだからいいよ』
「え〜!じゃあ、せめて水着は着ようよ!」
『水着なんて、もう何年も着てないから恥ずかしいよ』
「みんな、主さんの水着姿見たいと思うな〜。ねっ!山姥切さん!」
「俺に振るな」
『そもそも持ってないから...』
「じゃあ、僕が万屋で可愛いの買ってきてあげる!」
『えっ...』
後日、乱ちゃんが買ってきた水着を見ると嫌な予感が的中だった
『乱ちゃん、これ本当に私が着るの?』
「うん!可愛いでしょ!」
色合いは可愛いけど...
『さすがにビキニは...』
「大丈夫!主さん、スタイル良いから!」
『そういう問題じゃなくて!』
乱ちゃんに任せるんじゃなかった...
「何を騒いでいるのかな?」
『あっ、長義』
「ごめん。うるさかった?」
「いや、大丈夫だ」
「主さんに水着を買ってきたんだ」
「水着?あぁ、海の話のやつか」
「じゃーん!これ!」
「これは...」
「絶対着てきてね!楽しみにしてるから!」
『ちょっと!』
「...それ、着るつもりかな?」
『あんな笑顔で言われたら、断れないよ』
私って、やっぱり甘いのかな
30人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆきんこ | 作成日時:2022年3月14日 2時