第14話 ページ15
食事を堪能していると、長義が政府の人と話している姿があった
私達には見せない顔をしているの見ると、やっぱり政府の刀だったんだなと実感して少し寂しく感じる
「どうした？」
『いや、長義ってしっかりしてるよな〜って』
「あぁ。本歌か」
『本丸に来て距離が縮まったように感じてたけど、意外とそうでもないかもしれない』
「....」
『なんてね。こんな考え、私らしくないか！』
「あっちにも旨そうなものがあったぞ」
『本当！？行こ行こ！』
「はぁ。あんたは立ち直りが早いな」
『せっかくの機会だから食べなきゃ損でしょ？』
「太っても知らないぞ」
『ダイエットするから大丈夫！』
「成功したことないだろ」
調子に乗って食べ過ぎてしまった...
山姥切に胃薬を頼み休憩していると、長義の声が聞こえてきた
政府の人であろう綺麗な女性と話している
「長義さん、配属した本丸はどうですか？」
「あぁ。悪くはないかな」
「そうですか。審神者さんは、どんな方ですか？」
私のこと聞いてる？
なんて答えるんだろう
「面白いよ。なかなか政府には居ないかな」
お、面白い！？
バカにされてる！
「長義さん、雰囲気変わりましたよね」
「そうかな？」
「前は少し近付きづらかったから...」
「....」
「審神者さんの影響とか、ですかね」
「さぁ、どうだろうね」
長義の雰囲気か...
確かに最初は印象よくなかったかも
「それじゃあ、私はこれで」
「あぁ」
ヤバい！話が終わった！
盗み聞きしてたのがバレてしまう前に隠れなきゃ！
「隠れても無駄だよ」
『...っ！』
『き、気付いてたの？』
「あぁ。最初からね」
『私の紹介に納得いかないんだけど？』
「あぁ...面白いってやつかな？」
『絶対、変な審神者だと思われた！』
「なら、何て言ってほしかったのかな？」
『...特にはないけど』
「はぁ。文句は言うのに何もないのか」
『もっと言い方とかあるじゃない。ほら、面白いじゃなくて...』
例が上がってこない！
「じゃあ、可愛らしい審神者だと言えば納得してくれるかな？」
『また、そうやってスグにからかう！今更機嫌とっても遅いよ』
「本当に思っているけど？」
『え？』
か、可愛い？
あの長義が私をそう思ってるの？
私は、なにか夢でも見てる！？
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2022年3月14日 2時
