第98話 ページ1
審神者様から手紙が送られてきた
そこに書いてあったのは、ごく普通の内容だった
だけど、あの審神者だ
何を考えているのか分からない
「A?」
「手紙の内容はなんだ?」
『それが...』
手紙にかかれていたのは
以前、私が審神者様の本丸へ行った時に忘れ物をしたらしく取りに来てほしいという内容だった
「忘れ物?」
『うん。何か忘れたかな...』
「でも、手紙を送ってくるぐらいなんだし、忘れ物も送ってくれたらいい話だよね」
「確かに...」
『何か、他にもあるのかもしれない』
正直、行きたくはないが
前に三日月さんに悪いことをした
謝るには良い機会かもしれない
『私、行ってくるよ』
「なんで!?」
『ほら、自分の物だし自分で取りに行くべきじゃない?』
「それはそうだが...」
『大丈夫。スグに帰ってくるよ』
[俺が付いていこう]
『三日月さん?』
[そなたを1人で行かせるわけにはいかない。あの審神者は何を考えているか分からんだけにな]
『でも...』
「向こうの三日月さんに、恋仲になったって伝える良い機会なんじゃない?」
『え?』
「まだ(仮)だがな」
「そうすれば邪魔者も居なくなるし、Aさんも気にすることなくなるかも!」
確かに、伝えないといけない相手かもしれない
『わかった。じゃあ三日月さん、当日お願いします』
[あい、わかった]
私の為にも、三日月さんの為にも
早く終わらせないといけない件だ
心の準備をしておこう
[.....]
当日がやってきた
昨日は色々と考えてしまって眠れなかった
審神者様のこと、三日月さんのこと...
「気をつけてね」
「三日月、Aのこと頼んだよ」
[あぁ]
『じゃあ、行ってきます』
[行ってくる]
「「「いってらっしゃい」」」
みんなに見送られ、本丸を後にした
[Aよ。三日月宗近のことだが...]
『大丈夫です。ちゃんと伝えますから』
[...そうか]
いろんな意味で緊張する
でも、終わらせなきゃいけないんだ
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2021年1月3日 9時