とある本丸の新人審神者は記憶が曖昧なようで (ページ9)

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第57話ページ9

平凡の日常のある日、政府から手紙が届いた

それは毎年、現世で開催されている審神者の集い
お互いの情報を交換したりする、堅苦しいパーティーだ

正直参加はしたくないが強制参加ならしく仕方ない

それに久しぶりに栞さんにも会えるし、まぁ良しとしよう

『パーティーには近侍を連れて行かないといけないのか...』

私の本丸は固定にしていないから、その日の近侍を連れていくか

『今日は燭台切でしょ、明日は長谷部...』

あっ
その日は三日月さんか...

ちょうど内番も終わってる頃かな？

今頃、縁側でお茶してるだろうし、声かけておこう

『三日月さん』

[Aではないか。どうした？]

『ちょっと、大事な話がありまして』

[大事な話？]

『実は今度、現世で審神者の集まりがありまして』

[それは賑やかだな]

『年に1度だけあるみたいなんです。そこに近侍を連れて行かないといけないんですけど、この本丸は交代制なので、その日の刀剣男士に頼もうと思ってまして...』

[ふむ...]

『その日の近侍が三日月さんなんです。三日月さんが嫌じゃなかったら...』

[構わんぞ。現世はそなたが居た場所なのだろう？興味がある]

確かに、刀剣男士はこういう時でないと
現世に行くことはないもんね

[やっと、Aと2人ででーとが出来るな]

『え？』

[俺だけまだだったからな]

言われてみれば確かに...

[皆とは少し違うでーとになりそうだな]

『そうですね』

って！

『デートしてる時間はあまりないと思いますよ。集いが優先ですから』

[分かっておる]

本当に分かってるのかな？

[しかし、審神者の集まりとなると、あの男も来るのか...]

あの男？
もしかして...

『駿河さんのことですか？』

[まぁ良い。悪い虫は俺が祓おう]

『わ、悪い虫？』

[はっはっは。楽しみだな]

何故か刀剣男士のみんな、駿河さんのことをあまり良く思ってないんだよな...