第65話 ページ18
私はみんなを呼び出し、このことを伝えた
「えー!Aさんに3日も会えないのー!?」
「仕方ないですよ。乱」
「俺達が長い遠征に行ってると思えば良いだろ」
『ごめんね』
「さみしいです」
「記憶を戻す為だろ」
『戻すというか、何があったのかあの本丸に行って確かめたい』
「でもさ、それを知ってAがそっちに残るというのとか...」
『それはないよ。私の居場所はこの本丸なんだから』
「そっか...」
私の私情でみんなを不安にさせていることが、心苦しいな
[Aよ]
『三日月さん』
みんなが部屋に戻っていったあと、三日月さんがやってきた
『どうかしました?』
[記憶が曖昧だと聞いてはいたが、あの三日月宗近と随分と親しげだったな]
『そうですか?確かに話しやすさはありました。話せば仲良くなれそうな気がします』
[そうか...]
『あの...』
[昔はあの者と仲が良かったのかもしれん。だが、今そなたの傍に居る三日月宗近は俺だ。俺を見てくれ]
『三日月さん...』
[良いな?]
『はい』
過去に一緒に居た三日月宗近を思うよりも
今、私の傍に居る三日月宗近を大事にしないといけない
分かっているけど、あの三日月宗近を思い出してしまうのは、どうしてなのだろう
後日、私は栞さんに今回の件のことを話した
「前代未聞よ!審神者を交代だなんて」
『分かってはいますけど、断れなくて...』
「まぁ、確かにあの審神者は強引なところがあるけど...」
『数日間だけだから、本丸には何も影響はないと思うんですけど...』
「そういう問題じゃないの!」
『え?』
(あの審神者は、前に2人の記憶を完全に消したわけではないと言っていた。そんな2人が初めて出会った場所で再会だなんて...)
『栞さん?』
「何でもない。何かあったら連絡してね」
『うん?』
栞さん、どうしたんだろう?
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年9月22日 20時