第6話 ページ7
今日は審神者様と刀剣男士が私の歓迎会を開いてくれるそうだ
見習いの私なんかの為に申し訳ない話だ
「それでは！Aちゃん、この本丸へようこそ！」
『よろしくお願いします』
「「「乾杯！」」」
それにしても、料理の数が凄い
歓迎会というのもあるだろうが、この人数だ
普通のご飯の時でも大変そうだ
『凄い...』
「歓迎会と聞いてね。たくさん料理用意したんだ」
「みっちゃんの料理は格別だぜ」
みっちゃん...
燭台切光忠のあだ名かな？
「今日は伽羅ちゃんも手伝ってくれたんだよ」
「....」
この三振りは、伊達刀だったな
伊達の刀というだけあって、これもまた顔が良いから緊張してしまう
『普段も、この人数だと大変なのでは？』
「そうだね。でも、美味しいってみんなの喜ぷ顔が見れるから楽しいよ」
凄いな...私には無理だ
「櫻木さんの好きな食べ物は何？」
『好き嫌いは特にないですけど、しいて言えば甘いものですかね』
「主も甘いもの好きだよな」
「そうだね。女性は甘いスイーツとかが好きなのかもしれないね」
男性と話す機会はなかったものの
この二振りとは話やすそうだ
ただ...
「なんだ」
『い、いえ』
「...馴れ合うつもりはない」
大倶利伽羅
この刀だけは難しい
「気にすることないって！主にもあんな感じだし」
『そうなんですか...』
審神者様にも、この態度なのか...
「ねぇねぇ、あんたは酒飲めるのかい？」
『少しだけなら...』
「よーし！今日は祝い酒だ！」
「たくさん飲んじゃうよー！」
確か、次郎太刀と日本号だったかな
お酒が好きだと審神者様から頂いた刀帳に書いてあった
「ほらほら、あんたも飲みな」
『は、はい。頂きます』
今年、成人になったばかりたけど
少しぐらいなら飲めるし大丈夫だろう
飲み始めて数分
私はお酒に弱かったようだ
頭がふわふわとする
そして眠気もきている
「大丈夫かい？」
『ふぁい...』
「呂律が回ってないな」
「相当酔ってますね」
「Aちゃん、大丈夫？部屋に戻った方が良いわよ」
「ならば、俺が連れていこう」
「私も行くわ」
「大丈夫か？」
『はい...』
なんとか立ち上がるも、酔いが回っているせいかフラフラとする
「これでは危ないな」
「キャー！お姫様抱っこだ！」
「はっはっは。では、行ってくる」
三日月さんに抱えられ、私は部屋に戻った
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作者名：ゆきんこ | 作成日時：2020年8月2日 1時
