第20話 ページ21
栞さんにイヤホンをすることを薦められ
イヤホンを挿しゲームを進めていく
どうやらダミヘ機能がついているらしい
ストーリーをどんどん進めていくとヒロインと、攻略相手の男が良い感じになってきた
【A!どうして俺を避ける!】
【あんたには関係ない!】
【関係ある!】
【どうして!】
【お前が好きだ!】
【...っ!】
とうとう告白したか〜
甘酸っぱいな...
こんな青春送ってみたかったよ
【お前の返事を聞かせてほしい】
【...私も、好き!】
【A。お前は俺だけのモノだ。んっ...】
『...っ!』
キャラクターがそう言うと画面にキスをしている画像が出てきた
少女漫画では、イラストだけだが
ゲームだから、ボイス付きでリップ音が聞こえてくるのが凄く恥ずかしい
とりあえずメインストーリーをクリアした
『はぁ...』
「Aちゃん、顔が赤いよ」
『だ、だって、少女漫画とは勝手が違いますしダミヘ機能で...』
「でも、悪くないでしょ?」
『まぁ...』
「終わったか?」
『み、三日月さん!』
ゲームに夢中になりすぎて、三日月さんが隣に居たことを忘れていた
「俺のことを忘れるぐらい、こやつに夢中になっていたようだな」
バレてる!
しかも、少し機嫌悪そう!
『し、シナリオに夢中になってただけで!』
「次は俺に夢中になって貰おう」
『な、何をするつもりですか?』
「三日月さん、Aちゃんを攻略するんですか?手伝いますよ」
「うむ。よろしく頼む」
『話を進めないで下さい!』
「壁ドンとかどうです?」
「かべどん?」
「こんな感じで!」
栞さんが、私の趣味で置いていた少女漫画を本棚から取り出し、三日月さんに説明している
「ふむ、なるほど...」
「女の子なら、みんなされたいと思ってますよ!」
「そうなのか...」
「ときめきますし、嬉しくなりますよ〜」
『み、みんながそうとは限りませんから!』
「じゃあ、私がして貰おうかな?」
『...っ!そ、それは...』
「ふふ。嘘よ」
『な、なんだ...』
あれ?
どうして私、ほっとしてるの?
トンッ!
『...っ!』
「はっはっは。顔が赤いな」
『あ、あの...近いです』
「かべどん、だからな」
顔が近すぎて見れない
「目を逸らすでない。」
『だ、だって...』
「恥ずかしい、か」
『はい。ものすごく』
「はっはっは」
『も、もう良いですから!』
「なに、これからではないか」
三日月さん、楽しんでない!?
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作者名:ゆきんこ | 作成日時:2020年8月2日 1時